腹の減った小初が遠慮 なく箸を上げている
岡本かの子 / 渾沌未分 ページ位置:55% 作品を確認(青空文庫)
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食べる
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前後の文章を含んだ引用
......」と云った。 「でも、いま時分、こんなに遅く、いいのかしらん」 「なに、ちっとばかり、資金を廻してある家なので、自由が利くんです」 涼しい食物の皿 が五つ六つ並んで、腹の減った小初が遠慮 なく箸を上げていると、貝原はビールの小壜 を大事そうに飲んでいる。ぽつぽつ父親の噂 を始めた。 「どうも、うちの老先生のようじゃ、とても身上 の持ち直しは覚束 ないですねえ。事業というもの......
単語の意味
腹(はら)
腹・・・1.ヒトなど動物の、胴の下半部の前面と考えられる側。背(せ)の反対側の部分。また、その内側にある内蔵。
2.(腹の内面にあるものとして)心。考え。感情。気持ち。また、度量や度胸、気力もいう。
3.物の中央の膨らんだ部分。「指の腹」「銚子の腹」など。
4.背に対して、物の内側の部分。
2.(腹の内面にあるものとして)心。考え。感情。気持ち。また、度量や度胸、気力もいう。
3.物の中央の膨らんだ部分。「指の腹」「銚子の腹」など。
4.背に対して、物の内側の部分。
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食べるの表現・描写・類語(動作・仕草・クセのカテゴリ)の一覧 ランダム5
舌と歯と唾液が絡み合う湿っぽい音が、彼の内側から聞こえてきた。とても肉体的な音だ。
小川洋子 / 完璧な病室「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
頬に硬いこぶができるほど、きつく奥歯を噛みしめる
西木 正明 / 標的 amazon
正面に控 えたる妻君はこれまた無言のまま箸の上下 に運動する様子、主人の両顎 の離合開闔 の具合を熱心に研究している。
夏目漱石 / 吾輩は猫である
葡萄糖を両手にかかえてネズミのように 齧っている。
遠藤 周作「海と毒薬 (角川文庫)」に収録 amazon
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「動作・仕草・クセ」カテゴリからランダム5
朝から晩まで機械のごとく働かねばなりません
有島武郎 / 或る女
何ものにも換えがたい武器のようにしっかり握って
有島武郎 / 生まれいずる悩み
刀剣をとり出すと、子供に飴玉でも与えるように逸見の手にわたした。
木山 捷平 / 大陸の細道 amazon
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