夕靄(ゆうもや)が屋根に下がって、家々は頭を截(き)りとられたごとく看(み)えた
瀧井 孝作 / 無限抱擁 作品を確認(amazon)
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霧・かすみ・もや
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単語の意味
夕靄(ゆうもや)
夕靄・・・夕方に辺りを覆う靄(もや)。
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霧・かすみ・もやの表現・描写・類語(雨・霧のカテゴリ)の一覧 ランダム5
深くなった乳色の靄が、木立に絡まるように漂う
原田 康子 / 挽歌 amazon
往来には厨 の煙とも夕靄 ともつかぬ薄い霧がただよって
有島武郎 / 或る女
白い霧が濛々と渦巻くばかり-。その感覚は胸をキュンと締めつけるほど不気味なものだった。影をもたない人間を見てるように。
石坂 洋次郎 / 山のかなたに amazon
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黄色いスープのような靄におおわれる
北 杜夫 / さびしい乞食 amazon
濡れている外の雨は優しい。風景の輪郭は雨粒を乗せて霞み、人間の声や車の音は落ち続ける銀の針に角を削られて届く。外は僕を吸い込むように暗い。ちょうどからだの力を抜いて横になった女のように湿っていて暗い。
雨がいつか本降りになって、廂(ひさし)に早瀬のような音を立てた。
獅子 文六 / 胡椒息子 (1953年) amazon
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