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麦茶を飲む。それがさみしい、という言葉もいっしょに、飲み込む。
朝井 リョウ / ひーちゃんは線香花火「もういちど生まれる (幻冬舎文庫)」に収録 ページ位置:44% 作品を確認(amazon)
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飲む
言葉を飲み込む・言いかけてやめる
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......かと思った。だけどなんとなく、やめておいた。 鮭がおいしい。ごはんがすすむ。「……尾崎、ヤキモチ妬いてくんないんだよね」 あたしは、汗をかいているグラスを握って麦茶を飲む。それがさみしい、という言葉もいっしょに、飲み込む。「あんたいつからそんな乙女なこと言うようになったのよ」「ね。二十歳近くなってヤキモチ妬いてほしいとか、ダサすぎる」 ひーちゃんはもごもごと口を動かしたと思ったら......
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飲むの表現・描写・類語(動作・仕草・クセのカテゴリ)の一覧 ランダム5
新しいビールのプルリングをむしりとった。
村上春樹 / パン屋再襲撃「パン屋再襲撃 (文春文庫)」に収録 amazon
鼻の穴に水の抜けるほど茶を飲む
内田 百けん / 冥途 amazon
飲みものの硝子 の縁に薄く口を触れさしていた。
岡本かの子 / 母子叙情
まるでストローで吸うようにワインを小さく音もなくすすった。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 1 amazon
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言葉を飲み込む・言いかけてやめるの表現・描写・類語(言葉を交わすのカテゴリ)の一覧 ランダム5
母もまた、なにか物言いたげな表情を浮かべていた。なにか言おうとしてはやはりやめて、野菜を口に入れた。ひと口ごとに言葉をのみ下すような感じだった。
吉本ばなな / うたかた「うたかた/サンクチュアリ」に収録 amazon
伸子は何か云おうとして口を開きかけたが、そのまま黙って息を吸い込んだ。
宮本百合子 / 伸子
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「動作・仕草・クセ」カテゴリからランダム5
心臓は波のような動悸をうち
坂口 安吾 / 白痴 amazon
腹だけはおかしそうに絶えず浪立 たせて
芥川龍之介 / 河童
弟はうなずいた。 そして、泣いた。 彼が赤ん坊の時に私が隣の部屋で、毎夜いやっていうほど聞いた、あの 無垢 であけすけな涙ではなく、ぽろぽろと静かにこぼれる、大人の行きづまりの透明な結晶だった。
吉本 ばなな「アムリタ〈上〉 (新潮文庫)」に収録 amazon
「言葉を交わす」カテゴリからランダム5
本人がにこにこしてる分、壮絶なかんじがする話だった。
吉本 ばなな「アムリタ(下) (新潮文庫)」に収録 amazon
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