芥川龍之介 / 羅生門 ページ位置:80% 作品を確認(青空文庫)
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曖昧・ハッキリしない言い方
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前後の文章を含んだ引用
......憎悪が、冷やかな侮蔑 と一しょに、心の中へはいって来た。すると、その気色 が、先方へも通じたのであろう。老婆は、片手に、まだ死骸の頭から奪った長い抜け毛を持ったなり、蟇 のつぶやくような声で、口ごもりながら、こんな事を云った。 「成程な、死人 の髪の毛を抜くと云う事は、何ぼう悪い事かも知れぬ。じゃが、ここにいる死人どもは、皆、そのくらいな事を、されてもいい人間ばかり......
単語の意味
蟇(ひき・がま・かま)
蟇・・・カエルの一種、ヒキガエルの別名。いぼのたくさんある大型のカエル。体は肥大し、手足は短い。背中は黄褐色または黒褐色、腹は灰白色で、黒色の雲状紋が多い。耳腺(じせん)から毒は、漢方に用いられることも。暗くなると、のっそりと活動を始める。冬眠をして冬を越す。
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マルでもバツでもない返事をした
朝井 リョウ「武道館 (文春文庫)」に収録 amazon
芥川龍之介 / 羅生門
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君は相変らず舌が達者だ。蝉のようによくしゃべる
林 房雄 / 青年 (1964年) amazon
「私は君に対してできる限り正直に話そうと思う」と男が言った。どことなく公式文書を直訳したようなしゃべり方だった。語句の選び方と文法は正確だが、ことばに表情が欠けていた。
村上 春樹「羊をめぐる冒険」に収録 amazon
「ちゃん付けすんなよー」としかめっ面をしていたけれど、高い声で言われても全然迫力がなかった。
村田 沙耶香「しろいろの街の、その骨の体温の」に収録 amazon
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