空気はまだ、夏の緑の匂いがした。
吉本ばなな / うたかた「うたかた/サンクチュアリ」に収録 ページ位置:14% 作品を確認(amazon)
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晩夏・夏の終わり
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前後の文章を含んだ引用
......シャワーを浴びた。窓から、夜になってゆく街並をぼんやりながめていたらなんとなく都会が見たくなり、電車に乗って新宿へ出た。 不思議と青く澄んだ、生温かい夜だった。空気はまだ、夏の緑の匂いがした。夕食をすませると私は、駅を西から南へ抜けるモールを歩いて行った。ゆるやかな坂に沿って並ぶ店のウインドウが、ずらりと夜に浮かぶのを、なんとなく見て歩いた。明るく光......
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空気はまだ、夏の緑の匂いがした。
吉本ばなな / うたかた「うたかた/サンクチュアリ」に収録 amazon
晩夏の景色をつつむ引き締まった空気
有島武郎 / 或る女
その年の短かい夏が九月初めの不確かな大気の揺らめきに吸い込まれるように消えた後も、鼠(人名)の心は僅かばかりの夏の名残りの中に留まっていた。
村上 春樹「1973年のピンボール (講談社文庫)」に収録 amazon
このまま野球場に行って生ビールを飲みたくなるような、気持ちの良い晩夏の夕暮れだ。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 2 amazon
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