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(バスは)窓硝子 から間近い両側の商店街の強い燭光を射込まれるので、車室の中の灯りは急にねぼけて見える。その白濁した光線の中を
岡本かの子 / 母子叙情 ページ位置:6% 作品を確認(青空文庫)
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バス
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室内に差し込む光
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前後の文章を含んだ引用
......の相手が結局誰だか判らないので、口惜しさに今度は身体が痺 れて来る。 バスは早瀬を下って、流れへ浮み出た船のように、勢を緩めながら賑 やかで平らな道筋を滑って行く。窓硝子 から間近い両側の商店街の強い燭光を射込まれるので、車室の中の灯りは急にねぼけて見える。その白濁した光線の中をよろめきながら、Mの学生の三四人は訣 れて車を降り、あとの二人だけは、ちょうどあいたかの女の前の席を覘 って、遠方の席から座を移して来た。かの女は学生たちをよく見る......
単語の意味
光線(こうせん)
白濁(はくだく)
燭光(しょっこう)
光線・・・光のすじ。光の線。差してくる光。
白濁・・・白く濁ること。
燭光・・・燭(ともしび)の光。
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ぷしゅうと空気の抜けるような音がして、バスが走り出す。一番うしろの席に並んで座ったから、揺れが大きい。
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往還のアスファルトに響いて多摩川通いのバスが揺れながら来た。
岡本かの子 / 母子叙情
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岡本かの子 / 母子叙情
巨大な棺桶のようなグレイハウンド・バス
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くすんだ黄色い車体の内部は硬派な黒い内装
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428 ~封鎖された渋谷で~ amazon
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