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鼓の胴と皮とは人間でいえば夫婦のようなもので、元来別々に出来ていて皮には皮の性 があり胴には胴の性がある。その二つの性が合って始めて一つの音色が出るので、仮令 どんな名器同志の皮と胴でも、性が合わなければなかなか鳴らない。
夢野久作 / あやかしの鼓 ページ位置:79% 作品を確認(青空文庫)
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太鼓・ドラム・打楽器
夫婦
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前後の文章を含んだ引用
......仕掛け鼓が私の前に並んだ時私は何となく胸が躍った。この中に「あやかしの鼓」が隠れていそうな気がしたからである。 この道にすこしでも這入った人は皆知っている通り、鼓の胴と皮とは人間でいえば夫婦のようなもので、元来別々に出来ていて皮には皮の性 があり胴には胴の性がある。その二つの性が合って始めて一つの音色が出るので、仮令 どんな名器同志の皮と胴でも、性が合わなければなかなか鳴らない。調子皮を貼って性を合わせたにしても、今までとは全く違った音色が出るので、今ここに四ツの皮と胴とがあるとすれば、鳴る鳴らぬに拘 わらず総計で十六通りの音色が出るわけ......
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夢野久作 / あやかしの鼓
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