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話しかけられている男の方はどことなく暗い顔つきをしていた。《…略…》彼は両手をテーブルの上に載せ、前に置かれた細長いグラスをじっと眺めていた。まるでその飲みものが彼の人生を変えてしまうような重大な存在で、それについての何かしらの決定をいま迫られているといったような感じだった。
村上春樹 / 双子と沈んだ大陸「パン屋再襲撃 (文春文庫)」に収録 ページ位置:24% 作品を確認(amazon)
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暗い、落ち込んだ表情
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前後の文章を含んだ引用
......浮かべていた。彼女の左腕はガラスのテーブルの上に置かれていた。それはたしかにあの双子の腕だった。つるりとして細く、腕時計も指輪もついていない。 それと対照的に、話しかけられている男の方はどことなく暗い顔つきをしていた。ほっそりとして背の高いハンサムな男で、洒落たダーク・ブルーのシャツを着て、右の手首に細い銀色のブレスレットをはめていた。彼は両手をテーブルの上に載せ、前に置かれた細長いグラスをじっと眺めていた。まるでその飲みものが彼の人生を変えてしまうような重大な存在で、それについての何かしらの決定をいま迫られているといったような感じだった。グラスの横に置かれた灰皿からは何かのまじないのようなかたちをした白い煙がたちのぼっているのが見えた。 双子は僕のアパートにいたときより少しやせているように見えた......
単語の意味
何処とも無く(どこともなく)
顔付き(かおつき)
何処とも無く・・・はっきりとした場所は言えないが、なんとなく。どことなく。
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彼女はちょっと顎を引いて、唇を曲げたまましばらく僕を上から下まで眺めまわした。今にもポケットから巻尺をとりだして体の各部のサイズを測りはじめるんじゃないかという気がするくらいだった。
村上 春樹 / ノルウェイの森 上 amazon
それを見ていると私は息が詰って来るような気がした。
梶井基次郎 / 交尾
彼は長い間彼女を眺めていた。たとえば平素見馴れた漢字を、長い間見詰めていると、それがどこか間違った形をしているような、さらには全く見覚えのない形に見えてくる瞬間がある、それに似た心持
吉行 淳之介 / 吉行淳之介短篇全集〈第4巻〉青い花 (1965年) amazon
ティエンの視線はサユリの体じゅうの輪郭をなぞった。
山田詠美「新装版 ハーレムワールド (講談社文庫)」に収録 amazon
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舌を出して、笑ってら。
吉川英治 / 雲霧閻魔帳
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罪人のように深く頭を垂れながら
加能 作次郎 / 世の中へ amazon
穴の中へ身体が落ち込むような暗い気持
伊藤 整 / 氾濫 amazon
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二人の視線が縄のように捩れて絡まる
岩田 豊雄 / 獅子文六作品集〈第4巻〉沙羅乙女・信子 amazon
二組の男女の視線が十字にからんで浮いて揺れる
新田 次郎 / 縦走路 amazon
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