TOP > 感覚表現 > 動き・反応・変化・現象 > 陽炎(かげろう)
湿気が温められて陽炎が立つ中
中島 京子「小さいおうち (文春文庫)」に収録 ページ位置:52% 作品を確認(amazon)
この表現が分類されたカテゴリ
陽炎(かげろう)
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......倉さんの住むアパートは、私鉄で二駅都心よりで、そこから歩いて十五分だった。奥様は葉書の住所を頼りに訪ねることになっていた。 油蟬に替わってつくつくぼうしが鳴き、湿気が温められて陽炎が立つ中、頼りなく坂を下る奥様の柿渋色の帯が、いまでも目に焼きついている。 旦那様はどこかへお出かけで、午後になってぼっちゃんのお友達のタッちゃんがやってきた。 お二人......
単語の意味
陽炎(かげろう・ようえん)
陽炎・・・春や夏の穏やかな日に、透明の炎のような揺らめきが地面からユラユラと立ちのぼる現象。局所的に密度の違う空気が混じることで、光が異常屈折して起こる。
ここに意味を表示
陽炎(かげろう)の表現・描写・類語(動き・反応・変化・現象のカテゴリ)の一覧 ランダム5
湿気が温められて陽炎が立つ中
中島 京子「小さいおうち (文春文庫)」に収録 amazon
地上の花を暖かい夢につつんでとろとろとほほえましめる銀色の陽炎
中 勘助 / 銀の匙 amazon
このカテゴリを全部見る
「動き・反応・変化・現象」カテゴリからランダム5
降りしきる雪の中に薄れて行って、やがてはかき消すように見えなくなってしまった。
有島武郎 / 生まれいずる悩み
錨を上げる震動が、錨室と背中合せになっている漁夫を煎豆 のようにハネ飛ばした。
小林多喜二 / 蟹工船
奴隷の身体は円 くなって枝にあたりながら、熟した果実のように落ちて来た。
横光利一 / 日輪
「晴れ・曇り」カテゴリからランダム5
縁側に腰をかけて日向 ぼっこをしていると、黒い土の上から、モヤモヤとかげろうがのぼっている。
林芙美子 / 新版 放浪記
同じカテゴリの表現一覧
動き・反応・変化・現象 の表現の一覧
晴れ・曇り の表現の一覧
感覚表現 大カテゴリ