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幽霊ばなしよりもずっと非現実的な感じがした。
吉本 ばなな「アムリタ〈上〉 (新潮文庫)」に収録 ページ位置:72% 作品を確認(amazon)
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夢のよう・現実味がない
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......中から飲みっぱなしだよ。」 彼は言った。「やあ、由男、大きくなったね。」「うん。」 弟が笑った。 変な感じだった。夕方、会いたいな、と思った人が今、ここにいる。幽霊ばなしよりもずっと非現実的な感じがした。「あれ、連れの人は?」 私は言った。「え? 連れ?」 竜一郎は不思議そうに言った。「そんなのいないよ、俺一人だよ。」「うそ、さっき、モニターに映ってたじゃない。......
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夢のよう・現実味がないの表現・描写・類語(ものの性質・特徴のカテゴリ)の一覧 ランダム5
(現実感がない)食事の間じゅう、十和子は一種の浮揚感につきまとわれている。椅子にすわってものを食べている身体から少し浮き上がったところに自分がいるような、あるいは、いつか水島に贈ったガラスのペーパーウェイトのなかのあの気泡によく似たものが、しきりと体内から逃れ出ようとしているような、そんな感じ。無重力とはいわないが、宇宙船の内部の人工的に作りだされた重力場にいる、そんなぎこちなさ。《…略…》夢だ。こんなふうにどうしても身体が浮いているのが夢であることの証拠だ。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
泰山を動かすような空想になってしまう
梶井基次郎 / のんきな患者
この誰も知らぬ東洋の町に今、いるということが、夢のようでもあり、いや夢でないのだと思うと、それは奇蹟だと大声をあげて叫びたくなります。本当に私は澳門にいるのか。自分は夢をみているのではないかと、まだ信じられないくらいです。
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 amazon
ゼリーみたいに現実が遠のく。ゆがんで、実感がなくなる。
吉本 ばなな「N・P (角川文庫)」に収録 amazon
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食ってしまいたくなるような風景に対する愛着
梶井基次郎 / 城のある町にて
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