音が死んでしまっている
村上春樹 / 双子と沈んだ大陸「パン屋再襲撃 (文春文庫)」に収録 ページ位置:84% 作品を確認(amazon)
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静けさ・静寂
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前後の文章を含んだ引用
......のこぶしでそのガラスの壁を思いきりどんどんと叩いた。腕がしびれてしまうくらい強く叩いた。でも強く叩いてもまったく音がしないんだ。どうしてだかはわからないけれど、音が死んでしまっているんだ。だから作業員も気づいてはくれなかった。彼は同じスピードでひとつまたひとつと機械的にレンガを積みあげていた。左手でめじを塗って、右手でその上にレンガを載せて......
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静けさ・静寂の表現・描写・類語(音の響きのカテゴリ)の一覧 ランダム5
始業のベルが鳴った。校舎のまわりの騒ぎは、潮がひくように静まって
石坂 洋次郎 / 山のかなたに amazon
ロビーが一瞬、冷蔵庫と化して、そこにいる人たちを沈黙させる
島田 雅彦 / 未確認尾行物体 amazon
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てのひらの上に載っているイヤフォンから音符がぽろぽろとこぼれている。
朝井 リョウ / もういちど生まれる「もういちど生まれる (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
柚子の樹に包まれた家々は、ひっそりと静まりかえり、どこからも物音ひとつ聞えない。音という音はすべて、無数の柚子の実が吸いとってしまうのだろうか。
瀬戸内 寂聴 / 私の京都 小説の旅 amazon
帽子の縁にたまった雨水が滝のような音で落ちる
川端 康成 / 掌の小説 amazon
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