根競べをするかのごとく、三十分も無言
伊坂 幸太郎 / 砂漠 ページ位置:41% 作品を確認(amazon)
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黙る・沈黙
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......の砂漠を潤すことができるのだろうか、と。 西嶋の顔を見やる。使命感と意地が漲ってはいたが、策はなさそうだ。「ペソコン」では、砂漠に雪は降らない。 僕たち四人は、根競べをするかのごとく、三十分も無言でそこに座っていたが、鳥井は一度もこちらを見なかった。痛みのためか、包帯が巻かれた左腕を何回か触った。 鳥井のマンションを後にすると、欠けた月が見えた。「なあ、......
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(沈黙が怖くて、)話のネタのために毎日を生きているみたいだった。とにかく〝しーん〟が怖くて、ボートに浸水してくる冷たい沈黙の水を、つまらない日常の報告で埋めるのに死に物狂いだった。指のここ怪我した、昨日見たテレビおもしろかった、朝に金魚死んだ。一日あったことを全部話しても足りず、沈黙の水はまたじわじわと染みてくる。
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