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草からはしずくがきらきら落ち、すべての葉も茎も花も、ことしの終わりの日の光を吸っています。 はるかな西の碧 い野原は、今泣きやんだようにまぶしく笑い、向こうの栗 の木は青い後光を放ちました。
宮沢賢治 / 風の又三郎 ページ位置:58% 作品を確認(青空文庫)
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雨上がり・晴れ間がのぞく
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前後の文章を含んだ引用
......」 霧がふっと切れました。日の光がさっと流れてはいりました。その太陽は、少し西のほうに寄ってかかり、幾片かの蝋 のような霧が、逃げおくれてしかたなしに光りました。 草からはしずくがきらきら落ち、すべての葉も茎も花も、ことしの終わりの日の光を吸っています。 はるかな西の碧 い野原は、今泣きやんだようにまぶしく笑い、向こうの栗 の木は青い後光を放ちました。 みんなはもう疲れて一郎をさきに野原をおりました。わき水のところで三郎はやっぱりだまって、きっと口を結んだままみんなに別れて、じぶんだけおとうさんの小屋のほ......
単語の意味
後光(ごこう)
後光・・・1.仏や菩薩の背中から放射するといわれる神秘的な光。
2.仏像の後ろにある、”1”をかたどったもの。光背(こうはい)。
2.仏像の後ろにある、”1”をかたどったもの。光背(こうはい)。
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雨上がり・晴れ間がのぞくの表現・描写・類語(晴れ・曇りのカテゴリ)の一覧 ランダム5
猛烈な音を立てていた土砂降りが、手綱を引いたようにやむ
カレル チャペック / 園芸家12カ月 amazon
昼すぎに雪はやんだ。降りはじめた時と同じような唐突なやみ方だった。ぶ厚い雲が粘土のようにところどころでちぎれ、そこから差し込む陽光が壮大な光の柱となって草原のあちこちを移動した。素晴しい眺めだった。
村上 春樹「羊をめぐる冒険」に収録 amazon
スコールは右手の西南に去って、市街の出岬の彼方の海に、まだいくらか暗沫 の影を残している。
岡本かの子 / 河明り
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暗くすると、どこの窓からかよその光が反射で薄明かりを起こしている
幸田文 / 流れる amazon
軽金属のような朝陽が林や畑のうえに輝いていた。
開高 健 / パニック「パニック・裸の王様 (1960年) (新潮文庫)」に収録 amazon
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