日本語表現インフォ：ピンとくる言葉や描写が見つかる辞典

TOP > 感覚表現 > 音の響き > 草木のざわめき

枝と枝とが触れ合う音

この表現が分類されたカテゴリ

草木のざわめき

しおりに登録する

前後の文章を含んだ引用

no data

ここに意味を表示

草木のざわめきの表現・描写・類語（音の響きのカテゴリ）の一覧ランダム５

河岸の菩提樹（ぼだいじゅ）の夕闇を細（こま）かく刻（きざ）んだ葉は河上から風が来ると、飛び立つ遠い群鳥のように白い葉裏を見せて、ずっと河下まで風の筋通りにざわめきを見せて行く。

岡本かの子 / 巴里祭

田舎の通りには人がいなくて、自動車が通ることも稀で、ただ静かに草木を渡る風の音がした。

中島京子「小さいおうち (文春文庫)」に収録　amazon関連カテ草木のざわめき田舎（いなか）

植え込みが臆病な動物の群れのようにざわめく

宮部みゆき / 我らが隣人の犯罪　amazon

木枯らしが林をドッと鳴らす

ひかり園を囲んでいる緑全部が荒々しくぶつかり合って、重たい音を響かせていた。ひかり園に吹き付ける風の音は、緑が多い分だけ余計に激しく聞こえた。風の幕がひかり園全体をすっぽり覆っていた。

小川洋子 / ダイヴィング・プール「完璧な病室 (中公文庫)」に収録　amazon関連カテ草木のざわめき強風・暴風

このカテゴリを全部見る

「音の響き」カテゴリからランダム５

（杉林は）風のせいなのか、左右に揺れていた。そのたびに葉が音を立てる。巨大な動物が足踏みをして、体毛を震わせるかのようだった。

伊坂幸太郎 / グラスホッパー　amazon関連カテ草木のざわめき森林・ジャングル

サンダルのペタペタ音

関連カテ足音・靴音サンダル

執拗にベルの音が粘りついて眠りを妨げる

風は地面全体が震えて音を出しているように鳴っている

会話を、雨音と、部屋に沈む静かな音楽の間で淡々と交していた。

吉本ばなな / うたかた「うたかた／サンクチュアリ」に収録　amazon

「植物」カテゴリからランダム５

夢の国の女王のごとく牡丹が咲く

中勘助 / 銀の匙　amazon

河原の所々に、人の背丈ほどまで葦が生い茂っていた。

翔田寛「真犯人 (小学館文庫)」に収録　amazon関連カテ葦（あし）水辺

窓ぎわの檞（かしわ）の葉の一つ一つが雨粒を受けて、発動機のヴァルブのように顫（ふる）えて

稲垣足穂 / 弥勒　amazon関連カテ青葉・葉っぱ雨

来世は花に生まれて来たいような物哀しさになる。ひまわりの黄は、寛容な色彩。その色彩の輪のなかに、自然だけが何とない喜びをただよわせている。

林芙美子 / 新版　放浪記関連カテ悲しい・悲しみ向日葵（ひまわり）

（百日紅）私の知るかぎりの百日紅はみな暑くるしい、ときには獰猛な感じすら受ける花であるのに、「伽羅店名」に植わっていたそれだけは、なぜか別物のように上品で、静謐な感じがした。つややかな幹も、葉も、薄くれないの花も。

浅田次郎 / 伽羅「鉄道員（ぽっぽや） (集英社文庫)」に収録　amazon

同じカテゴリの表現一覧

音の響きの表現の一覧　

植物の表現の一覧　

感覚表現大カテゴリ

表現の大区分