電気の消えたせまい部屋の中で、私はまるでお伽話のような蛙 の声を聞いた。
林芙美子 / 新版 放浪記 ページ位置:48% 作品を確認(青空文庫)
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就寝前に聞こえる音
蛙(かえる)
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前後の文章を含んだ引用
......彼女から言えばコッケイな話かも知れない。 「電気を消して下さい!」 独逸人はしまり屋だと云うけれど、マダム・ロアが水色の夜の着物を着て私達の部屋を覗きにくるのだ。電気の消えたせまい部屋の中で、私はまるでお伽話のような蛙 の声を聞いた。東京の生活の事、お母さんの事、これからさきの事、なかなか眠れない。 (四月×日) 九つになるお君さんの上の子供が一人でお君さんをたずねて来た。港では船がはいって来......
単語の意味
蛙・蛤・蝦(かえる・かいる)
蛙・蛤・蝦・・・両生類の一種。よく跳ねて、よく泳ぐ。体は短くて、首はなく胴と頭が連続しており、尾はない。後ろ足は大きくて、指には水かきがある。皮膚は湿り、色は多彩、種によっては変色する。変態し、幼生はオタマジャクシ。人間生活に身近な存在で、雨や田の神とする地域もあるなど伝承や俗信が多い。「かいる」は「かえる」の訛り。
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就寝前に聞こえる音の表現・描写・類語(音の響きのカテゴリ)の一覧 ランダム5
うわ、本当にもう寝てる、と台所にお茶を飲みにきた雄一の声を、頭の片すみで聞いたような──気がした。
吉本 ばなな / キッチン「キッチン (角川文庫)」に収録 amazon
いろいろの雑音……がすべて彼の睡い耳に溶け合って、さながら子守唄のように聞かれた。
相馬 泰三 / 六月 amazon
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蛙(かえる)の表現・描写・類語(水中の生き物のカテゴリ)の一覧 ランダム5
小蛙は二間も上の枝の上に、青い小さな一点となって、ちょうど草の葉っぱのようにくっついた。
坪田 譲治 / 風の中の子供 amazon
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「音の響き」カテゴリからランダム5
(不鮮明な声)その声はどこか遠い場所から、どこか遠い時間からやってきたようだった。声に聞き覚えはない。いくつもの曲がり角を曲がってきたせいで、それは本来の音色や特性を失っていた。残されているのは意味を剥ぎ取られた虚ろな反響に過ぎない。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 3 amazon
「睡眠・眠る・寝る」カテゴリからランダム5
様々な人達の物凄 い寝息と、蚊にせめられて、夜中私は眠れなかった。
林芙美子 / 新版 放浪記
ふと気づくと、さとみは目を閉じ、壁に頭を凭せかけて眠り込んでいた。
宮本 輝「道頓堀川(新潮文庫)」に収録 amazon
「水中の生き物」カテゴリからランダム5
クリムソンレーキを水に薄く溶かしたよりもっと鮮明な光を持った鱗 の色
有島武郎 / 生まれいずる悩み
二匹の金魚はいくつかのひれを微妙に動かしながら、ガラスで作られた池の中を涼しげに行き来していた。夏の光がその鉢の中で不思議な屈折を見せ、神秘に満ちた深海の一部をのぞき込んでいるような錯覚を起こさせた。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 1 amazon
透明に近い躰(からだ)に糸くずほどの骨が透けて見える小さな魚
落合 恵子 / センチメンタル・シティ amazon
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