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(道頓堀川)(橋の)たもとの、いつも日陰になっている一角から、小便や嘔吐物の湿っぽい悪臭がたちのぼっている。
宮本 輝「道頓堀川(新潮文庫)」に収録 ページ位置:0% 作品を確認(amazon)
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つり橋・歩道橋
川
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前後の文章を含んだ引用
......の痩せた赤犬だった。 まだ人通りもまばらな戎橋を南から北へと渡りきると、犬は歩を停めてうしろを振り返った。はがれちぎれて風化した夥しい数のポスターが欄干を覆い、たもとの、いつも日陰になっている一角から、小便や嘔吐物の湿っぽい悪臭がたちのぼっている。歓楽街の翳を宿して、流れるか流れないかの速度で西へ動いていく道頓堀川の水が、秋の朝陽を吸っていた。 夜、幾つかの色あざやかな光彩がそのまわりに林立するとき、川は......
単語の意味
湿っぽい(しめっぽい)
湿っぽい・・・1.水気を含んでいて、ジメジメしている。
2.気分が落ち込んでいる。陰気な感じがする。
2.気分が落ち込んでいる。陰気な感じがする。
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りっぱな、虹のようにきれいな橋です。
壺井 栄 / 二十四の瞳 amazon
橋のどこかが軋んでいるのが、なにか小鳥の鳴き声のようにきこえていた
三浦哲郎 / 愛しい女 amazon
鉄橋は車体と同じ色に塗られた、積み木のように心もとない代物だった
小川 洋子 / 盲腸線の秘密「口笛の上手な白雪姫」に収録 amazon
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川の表現・描写・類語(水面・水中・水辺のカテゴリ)の一覧 ランダム5
岡本かの子 / 河明り
川は 気紛れに岸に当って 淵 を作り、または白い瀬となって 拡がった。
昇平, 大岡「野火(のび) (新潮文庫)」に収録 amazon
渓流は岩にはじかれるようにあちこちに向きをかえ、ところどころに氷のように冷ややかなよどみを作っていた。
村上 春樹「羊をめぐる冒険」に収録 amazon
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海の中の小さな岩がところどころ青畳の上に顔を出す
宮尾 登美子 / 楊梅(やまもも)の熟れる頃 amazon
沼の霧が、モヤモヤと妖精が棲む毒気のよう
檀 一雄 / リツ子・その愛 amazon
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大きな水車がしぶきの息を吹き、しずくの汗をたらして、がらがらがらと恐ろしくまわる
中 勘助 / 銀の匙 amazon
サノさんのメガネを牛乳ビンの底みたいだとミノがいうと、牛乳ビンじゃあまりにも平凡だといって笑い、じゃあコーラのビンだといって笑い
富岡 多恵子 / ワンダーランド「富岡多恵子集〈3〉小説(2)」に収録 amazon
街灯が光の輪を路地に落とす
武田 泰淳 / 風媒花 amazon
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