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あらし模様の雲が恐ろしい勢いで走っていた。
有島武郎 / 或る女(後編) ページ位置:17% 作品を確認(青空文庫)
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雲の流れ
嵐・台風・暴風雨
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前後の文章を含んだ引用
......はにぎやかな往来もさすがに人通りが絶え絶 えだった。車に乗ろうとして空を見上げると、雲はそう濃くはかかっていないと見えて、新月の光がおぼろに空を明るくしている中をあらし模様の雲が恐ろしい勢いで走っていた。部屋 の中の暖かさに引きかえて、湿気を充分に含んだ風は裾前 をあおってぞくぞくと膚に逼 った。ばたばたと風になぶられる前幌 を車夫がかけようとしているすきから、女将 がみ......
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雲の流れの表現・描写・類語(空・中空のカテゴリ)の一覧 ランダム5
煙のように薄白い雲が形もなく流れて星を舐(ねぶ)る
内田 百けん / 冥途・旅順入城式 amazon
数え切れないほどの雲があとからあとから、かさにかかった軍団のように押し寄せてくる。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 3 amazon
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嵐・台風・暴風雨の表現・描写・類語(天災・荒れた天気のカテゴリ)の一覧 ランダム5
がやがやと騒ぐ聴衆のような雲や波の擾乱
有島武郎 / 生まれいずる悩み
黒い嵐雲の捲き立つ空が山際のところでだけ物凄く藍色に光っている
宮本百合子 / 伸子
誰かが地球の栓を抜いたようだ
宇宙飛行士アレクサンダー・ゲルスト
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「空・中空」カテゴリからランダム5
剃刀の尖(さき)ででも切ッたような薄い月
小杉 天外 / 初すがた amazon
月が厚い雲の向こうにひそんで、真珠色の光沢を雲の遠い縁に与える
大江 健三郎 / 芽むしり仔撃ち amazon
「天災・荒れた天気」カテゴリからランダム5
最初の 嵐 が襲ってきました。五月六日の夜のことです。強風がまず東南から吹きつけてきました。熟練した二十五人の水夫たちも 帆桁 をおろし 前檣 に小帆を揚げましたが、夜半には風波に舟を 委せるだけで、そのうち船の前方に裂け目が入り、浸水がはじまりました。ほとんど一晩の間、我々はこの裂け目に布をつめ、水を外にくみ出す作業を続けねばなりませんでした。
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 amazon
虚空の隅々からあるだけの風を集めてたたきつけるような、ものすごい嵐
阿川 弘之 / 雲の墓標 amazon
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