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(崖上から他人の家の窓を覗くと)それらの部屋を区切っている壁というものがはかなく悲しく見えた。もしそこに住んでいる人の誰かがこの崖上へ来てそれらの壁を眺めたら、どんなにか自分らの安んじている家庭という観念を脆 くはかなく思うだろう
梶井基次郎 / ある崖上の感情 ページ位置:82% 作品を確認(青空文庫)
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壁・塀・囲い・石垣
家庭・夫婦(家族)の暮らし
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前後の文章を含んだ引用
......人の男がぼんやり手摺 から身体を乗り出していた。そのまた隣の、一番よく見える窓のなかには、箪笥 などに並んで燈明の灯った仏壇が壁ぎわに立っているのであった。石田にはそれらの部屋を区切っている壁というものがはかなく悲しく見えた。もしそこに住んでいる人の誰かがこの崖上へ来てそれらの壁を眺めたら、どんなにか自分らの安んじている家庭という観念を脆 くはかなく思うだろうと、そんなことが思われた。 一方には闇のなかにきわだって明るく照らされた一つの窓が開いていた。そのなかには一人の禿顱 の老人が煙草盆を前にして客のような男と向かい......
単語の意味
安んじる(やすんじる)
安んじる・・・安心する。満足する。甘んじる。安んずる。
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家はたいそう堅牢な塀を巡らせている
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
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雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
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