身体の内側から喉にむかって、すきま風の通り抜ける音が聞こえて、耳をすますとそれは風ではなく、私自身の泣く声でした。
綿矢 りさ / 自然に、とてもスムーズに「しょうがの味は熱い (文春文庫)」に収録 ページ位置:26% 作品を確認(amazon)
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泣き声
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前後の文章を含んだ引用
......かんでないけれど。僕は、とにかく一人でゆっくり考える時間が欲しい」 左腹の下の部分が痛みはじめました。最近ストレスがかかる度に痛みが走り、お腹がゆるくなります。身体の内側から喉にむかって、すきま風の通り抜ける音が聞こえて、耳をすますとそれは風ではなく、私自身の泣く声でした。 絃の心は努力では動かせません。私ががんばればがんばるほど彼の心は冷えていく。でもいままでの私は〝がんばる〟しか問題の解決法を知りませんでした。勉強についていけ......
単語の意味
身体(しんたい)
身体・・・人のからだ。肉体。
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牛のうめき声のような泣き声
有島武郎 / 或る女
今までわたしが聴いたことのある人の声のなかで最大の声を出して泣いていた
川上 未映子「乳と卵(らん) (文春文庫)」に収録 amazon
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声には微かな緊張の響きが混っていた。
村上春樹 / ねじまき鳥と火曜日の女たち「パン屋再襲撃 (文春文庫)」に収録 amazon
僕は肯いた。そしてたっぷり三十秒ばかり、二人は黙って光線の中で揺れる煙草の煙をあてもなく眺めた。
村上 春樹「1973年のピンボール (講談社文庫)」に収録 amazon
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そしてしばらくは葉子の絶望的な泣き声ばかりが部屋 の中の静かさをかき乱して響いていた。
有島武郎 / 或る女
苦い汁のような涙を滲ませた。
宮本百合子 / 伸子
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