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私は絃のあぐらをかいた脚のなかにうしろむきで腰を下ろして、絃が手と足で作り出す空間にしっかりと収まる。絃の腕がうしろからまわってきて肩を抱くと、抱きしめられているというより、暖かい木枠のなかに収まった、という感じがする。ここが私の居場所。もし絃の心が冷めきっていたとしても、彼の身体はいつも温かい。
綿矢 りさ「しょうがの味は熱い (文春文庫)」に収録 ページ位置:27% 作品を確認(amazon)
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前後の文章を含んだ引用
......鳴らした。もう少しの予感がした。CMに入った途端音量が大きくなったテレビを、絃がリモコンで消す。 絃は起き上がり壁際に沿ってベッドの上に座り、おいでと合図した。私は絃のあぐらをかいた脚のなかにうしろむきで腰を下ろして、絃が手と足で作り出す空間にしっかりと収まる。絃の腕がうしろからまわってきて肩を抱くと、抱きしめられているというより、暖かい木枠のなかに収まった、という感じがする。ここが私の居場所。もし絃の心が冷めきっていたとしても、彼の身体はいつも温かい。 ただ髪を指で梳かすのではなく、ときどき持ち上げる彼の動作が、本当に好きだ。両手の間を少しずつ広げていくと、一房ずつ彼の指の隙間からこぼれて、はさはさと髪が肩に......
単語の意味
身体(しんたい)
腰(こし)
足・脚・肢(あし)
身体・・・人のからだ。肉体。
・・・1.胴体の下の方の部分で、上体と下肢(かし)をつなぐ部分。座る姿勢をとったとき、骨盤あたりの折り曲がる部分を漠然という。ウエスト。
2.衣服やはかまの腰にあたる部分。
3.あらゆる物の、腰に相当する部分。中ほどより少し下の部分。
4.紙や布などの、しなやかで破れにくい性質。
5.餅(もち)や粉などの、粘りや弾力。
6.刀や袴など、腰につけるものを数えるときの単位。「刀ひと腰」「袴ひと腰」
7.何かをする際の姿勢や構え。「及び腰」「けんか腰」など。
足・脚・肢・・・1.動物の胴体の下から左右に分かれて伸びている部分で、歩いたり体を支えるのに用いる部位。とくに、足首から下の部分をさすこともある。
2.台を支える棒状の部分。物の本体を支える、突き出た部分。また、地面に接する部分や、物の下や末端部分。「テーブルの足」
3.歩くこと。走ること。また、その能力。「足が速い選手」
4.行くこと。また、来ること。また、そうするための手段や乗り物。「客の足がとだえる」「足の便がいい」
5. 餅(もち)などの粘り。こし。
6.損失。欠損。借金。また、旅費。
7.その他、足の形や動きから連想されできた表現として、
・食べ物の腐りぐあいや、商品の売れ行き。「足がはやい」
・(脚)漢字を構成する部分で、上下の組み合わせからなる漢字の下側の部分。「照」の「灬(れっか)」、「志」の「心(したごころ)」など。
・雨や雲、風などの動くようす。「細い雨の足」
・(足)過去の相場の動きぐあい。
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