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会社の仕事を中途半端に止めてでも早く家に帰ろうとする男たちを、静香は信じられなかった。現在地点を確認もせずに、眠りこける兵士と似ている、と内心で嘲笑した。
伊坂 幸太郎 / オーデュボンの祈り ページ位置:62% 作品を確認(amazon)
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中断・途中でやめる
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前後の文章を含んだ引用
......た。久しぶりのことだった。納期はまだ先だったが、目処はついた。ホストコンピューターのメンテナンスに合わせて、開発担当者は全員、定時に上がることにしたのだ。普段、会社の仕事を中途半端に止めてでも早く家に帰ろうとする男たちを、静香は信じられなかった。現在地点を確認もせずに、眠りこける兵士と似ている、と内心で嘲笑した。仕事より優先させるものが、あるとは思えない。 静香さんも今日は早く帰りなさいよ、と男たちは声をかけてきた。 日ごろ、徹夜まがいの仕事ばかりなのだから、と同情して......
単語の意味
嘲笑(ちょうしょう)
嘲笑・・・相手をあざけり笑うこと。馬鹿にして笑うこと。
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会社の仕事を中途半端に止めてでも早く家に帰ろうとする男たちを、静香は信じられなかった。現在地点を確認もせずに、眠りこける兵士と似ている、と内心で嘲笑した。
伊坂 幸太郎 / オーデュボンの祈り amazon
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