燈がいさり火のようにゆらゆらと光っている。
林芙美子 / 新版 放浪記 ページ位置:86% 作品を確認(青空文庫)
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揺れる炎・ともし火
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前後の文章を含んだ引用
......出したくなって来る。 こんなに賑やかなところにいて、亀も私も到って孤独だ。かんのん様が何だよと呶鳴 りたくなる。巨きなお堂のなかへ土足でがたがたと這入る。暗い奥に燈がいさり火のようにゆらゆらと光っている。 夕方新宿へ帰る。行くところもないので店へ戻る。二階で勝ちゃんが大きな声で浪花節 を歌っている。電気もつけないで薄暗い所で歌をうたっている。あああれがけいせいけい......
単語の意味
漁り火・漁火(いさりび)
漁り火・漁火・・・夜間、魚を誘うために漁船でたく火。ぎょか(魚火)。
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揺れる炎・ともし火の表現・描写・類語(光と影のカテゴリ)の一覧 ランダム5
切燈台の油が鳴る。赤い真綿のやうな火が、ゆらゆらする。
芥川龍之介 / 芋粥
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銀箔かアルミの粉末でもまぶしたように、ビニール袋が直射日光を乱反射して輝きわたる
日野 啓三 / 夢の島 amazon
「火・煙・灰」カテゴリからランダム5
着物の裏地のような煙
室生 犀星 / 杏っ子 amazon
真赤な火柱が竜のように立ち昇りました。
島尾 敏雄 / 島の果て amazon
吹きすさぶ凩(こがらし)に明滅するごとく、漁り火が微かにまたたく
長与 善郎 / 青銅の基督 amazon
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