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においが全部いっぺんに胸に迫ってくる
小川 洋子 / ドミトリイ「妊娠カレンダー (文春文庫)」に収録 ページ位置:89% 作品を確認(amazon)
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匂いがする・におう
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前後の文章を含んだ引用
......は掌の真ん中のくぼみにのっています。そこに顎を近付けてゆく時が、一番胸が痛くなる瞬間です。指紋の模様や、うっすらと透けた血管や、火照った皮膚のあたたかみや、彼のにおいが全部いっぺんに胸に迫ってくるのです。わたしはできるだけそんな気持ちを表にださないよう、息をひそめながら顎で球根に触れました。それは、ころん、と落ちてゆきました」 喋り終えると先生はしばらく......
単語の意味
胸に迫る(むねにせまる)
胸(むね)
胸に迫る・・・ある気持ちが胸に迫ってくる。強く感じる。感動する。
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茶を売る 老舗 の店が近づいて来、その周辺に絶えずたちこめている粉茶の 匂いの中に入った。それはそのときの気分しだいで、立ち 停 まって改めて吸い込んでみたくなるような芳香であったり、我知らず足を速めて立ち去ろうとさせる寂しい 哀しい匂いの塊であったりしたが、いまの邦彦にはどちらでもない、霧散も揮発も 沈澱 もせず、ただひたすらその一線でゆらめいているぶ厚い匂いの 扉 に思えるのであった。
宮本 輝「道頓堀川(新潮文庫)」に収録 amazon
においが全部いっぺんに胸に迫ってくる
小川 洋子 / ドミトリイ「妊娠カレンダー (文春文庫)」に収録 amazon
鼻を 這い上ってくる
吉本 ばなな「N・P (角川文庫)」に収録 amazon
何らかの匂いを放つこともなく、潮風にとけて消えていった。
吉本 ばなな「N・P (角川文庫)」に収録 amazon
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薄荷が混じっているのではないかと思われるような空気を吸うと、からだがすうっと洗われるような気さえする
林真理子 / ウフフのお話 amazon
小さいすてきなおうちの玄関に立つと、プルメリアの花の香りでめまいがした。
よしもとばなな / まぼろしハワイ「まぼろしハワイ」に収録 amazon
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