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暗い街角には人がいない。秋風が一番の主役だ。道を曲がっても曲がっても同じ月光に照らされた 淋しい夜だ。透明な空気の中で、時間が変なよどみ方をしている。
吉本 ばなな / らせん「とかげ (新潮文庫)」に収録 ページ位置:19% 作品を確認(amazon)
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閑散・人気(ひとけ)がない
夜景・夜の眺め
秋
風
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前後の文章を含んだ引用
......留守番電話の甘い声が留守を繰り返すばかりだった。仕事に出ていない時の彼女が最近どこで何をしているのかを私は全然知らなかった。 仕方ないので出かけることにした。 暗い街角には人がいない。秋風が一番の主役だ。道を曲がっても曲がっても同じ月光に照らされた淋しい夜だ。透明な空気の中で、時間が変なよどみ方をしている。行き場のない考えごとを涼しい風がさらってゆく。ビルの谷間にそれは暗くよどんで闇をつくる。 店はやっぱり閉まっていた。店の前に彼女はいなかった。その店は輸入物の雑......
単語の意味
月光(げっこう)
秋風(あきかぜ・しゅうふう)
月光・・・月の光。
秋風・・・1.秋になって吹く風。
2.男女間の愛情が冷めて相手が嫌になること。秋風が吹く。
2.男女間の愛情が冷めて相手が嫌になること。秋風が吹く。
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閑散・人気(ひとけ)がないの表現・描写・類語(人の印象のカテゴリ)の一覧 ランダム5
公園前の通りを走り抜けていく車の数は、ますます少なくなっていた。ついさっき二台前に停まっていた車に若いカップルが乗り込んで走り去った気配が、まだその場に残っているような静まり返った通りだった。
吉田修一「悪人」に収録 amazon
「ありたけの魂をすっかり投げ出して、どうでもして下さいと言いたくなるような寂しさですね」
岡本かの子 / 東海道五十三次
無人の気配い
岡本かの子 / 河明り
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夜景・夜の眺めの表現・描写・類語(外の設備・工作物のカテゴリ)の一覧 ランダム5
街の光が近づいてきた。長い坂の先に小さな光の粒が重なり合って弾けていた。
小川洋子 / 冷めない紅茶「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
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秋の表現・描写・類語(秋のカテゴリ)の一覧 ランダム5
遠くへ行くさびしい旅人のように、秋の雨が通り過ぎる
佐藤春夫 / 田園の憂鬱 amazon
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風の表現・描写・類語(風のカテゴリ)の一覧 ランダム5
風が強くて、会話をぼろぼろになった旗のように吹きちぎる
曽野 綾子 / 夫婦の情景 amazon
風が目に入り涙が流れて、見上げた空は遠くで晴れている。
綿矢 りさ / 仲良くしようか「勝手にふるえてろ (文春文庫)」に収録 amazon
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「秋」カテゴリからランダム5
午後が深まるにつれて窓の外の光はいかにも秋らしいやわらかな物静かな色に変化していった。
村上 春樹 / ノルウェイの森 下 amazon
秋の終りの黄色く乾燥した野と、色ガラスのような張りつめた青い空
円地 文子 / 朱(あけ)を奪うもの amazon
風に吹かれて私は秋だわ、と思った。
吉本ばなな / うたかた「うたかた/サンクチュアリ」に収録 amazon
「風」カテゴリからランダム5
風が目に入り涙が流れて、見上げた空は遠くで晴れている。
綿矢 りさ / 仲良くしようか「勝手にふるえてろ (文春文庫)」に収録 amazon
「外の設備・工作物」カテゴリからランダム5
古風な煉瓦塀が刑務所のように広い敷地にめぐらされる
高橋 和巳 / 我が心は石にあらず amazon
「人の印象」カテゴリからランダム5
「密度・集団」カテゴリからランダム5
風に逐(お)われた紙ッ屑のように、露地から転がり出し、表通りをつつ走って、群集は王子の街全体に散らかった。
徳永 直 / 太陽のない街 amazon
そのあとから佐太郎 だの耕助 だのどやどややってきました。
宮沢賢治 / 風の又三郎
人々が絶え間なく行き交っている。
翔田 寛「真犯人 (小学館文庫)」に収録 amazon
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