元気に風を孕 んだ帆船は 白いしぶきを蹴って海へ出てゆく
林芙美子 / 新版 放浪記 ページ位置:47% 作品を確認(青空文庫)
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帆船・ヨット
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前後の文章を含んだ引用
......カララ カララ カララ 破れた赤い帆の帆綱を力いっぱい引きしぼると 海水止の堰 を喰い破って 帆船は風の唸る海へ出て行った それ旗を振れッ 勇ましく歌を唄えッ 朽ちてはいるが元気に風を孕 んだ帆船は 白いしぶきを蹴って海へ出てゆく 寒冷な風の吹く荒神山の上で呼んでいる 波のように元気な叫喚に耳をそばだてよ! 可哀想な女房や子供達が あんなにも背伸びをして 空高く呼んでいるではないか! 遠い潮鳴の音を......
単語の意味
孕む・妊む(はらむ)
帆船(はんせん)
帆船・・・帆(ほ、船の柱に張られた布)に風を受けて走る船。帆掛け船(ほかけぶね)。
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沖を青鯖(さば)色の水を切って走る朱の三角帆の鮮やかさ
中島 敦 / 環礁 ——ミクロネシヤ巡島記抄—— amazon
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手おいの猪のような、(客が)こぼれそうな鈴なりの汽車
小島 信夫 / 汽車の中「アメリカン・スクール (新潮文庫)」に収録 amazon
実にきれいにワックスがかけられている。そばに寄ったら車体に顔が映りそうなくらいだ。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 1 amazon
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