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受話器を置くと、力が脱けた。
浅田次郎 / 鉄道員(ぽっぽや)「鉄道員(ぽっぽや) (集英社文庫)」に収録 ページ位置:56% 作品を確認(amazon)
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電話を切る・終話
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前後の文章を含んだ引用
......めえ――」〈だから俺、うまく言えんけど。みんなそうだと思うよ。東京に出た連中だってみんな、おっちゃんのこと忘れてやしないから〉「はあ……そうかね。たまらんわ」 受話器を置くと、力が脱けた。 何だか半世紀の時間の重みが、いっぺんに肩にのしかかったようで、乙松は事務机に両手をついたまま、しばらく立つことも座ることもできずにいた。 午後になってまた降り......
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電話を切る・終話の表現・描写・類語(動き・反応・変化・現象のカテゴリ)の一覧 ランダム5
唐突に電話が切れた。ぼくは受話器を手にしたまま、長いあいだ眺めている。受話器という物体そのものがひとつの重要なメッセージであるみたいに。その色やかたちになにか特別な意味が込められているみたいに。
村上春樹「スプートニクの恋人 (講談社文庫)」に収録 amazon
握りしめていた電話を充電器に戻し
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
(電話が切れて、)手の中に残された死んだ受話器を、しばらく黙って見つめた。農夫が日照りの季節に、ひからびた野菜を拾い上げて眺めるみたいに。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 2 amazon
(公衆電話)「君にはそれができる、天吾くん。俺には――」 そこで十円玉が切れた。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 1 amazon
唐突に電話を切った。 ぼくは彼女が受話器をもとに戻して、電話ボックスを出て行くところを思い浮かべた。
村上春樹「スプートニクの恋人 (講談社文庫)」に収録 amazon
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「動き・反応・変化・現象」カテゴリからランダム5
かるたを裏返したように変わって
有島武郎 / 或る女
手傷を負った猪 のように一直線に荒れて行く
有島武郎 / 或る女
「電話」カテゴリからランダム5
まるで鉈(なた)をふるって吊り橋を落とすみたいに(一方的に電話を切られる)
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 2 amazon
(空港からの電話)電話は切れ、私の頭の中の空港の画面が消えた。
吉本 ばなな「N・P (角川文庫)」に収録 amazon
(賑やかな場所からに電話が切れる)電話を切る。 寒々とした吹きさらしの場所にひとりとり残された気がする。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
「尾崎さん」と別の看護婦を呼んだ。あとは遠くなった。
山田太一「飛ぶ夢をしばらく見ない」に収録 amazon
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