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考える。何か正解に辿り着きそうな気配を、感じていた。暗闇の中で手を前に伸ばしてゆっくりと歩き、先は見えないがそれでももう何歩かで壁に行き当たる予感がある
伊坂 幸太郎 / ラッシュライフ ページ位置:62% 作品を確認(amazon)
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考える・頭を回転させる
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前後の文章を含んだ引用
......している連続バラバラ殺人事件にあやかるように、死体がいとも簡単に千切れたのだ。 死体を切断する時間はなかった。それはおそらく間違いがない。そうであれば、と京子は考える。何か正解に辿り着きそうな気配を、感じていた。暗闇の中で手を前に伸ばしてゆっくりと歩き、先は見えないがそれでももう何歩かで壁に行き当たる予感がある、そういう感覚だった。「やっぱり、俺はもう一度トランクを見てくる」青山は堪えきれないのか、珍しく苛立った声を出し、外に出ていった。 京子は後を追わずに、さらに考......
単語の意味
暗闇(くらやみ)
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窓から月明かりが四角く映るベッドの中でそれを聞きながら、私は私なりに考えていた。 目が 冴えていた。心も冴えていた。 私の思考は暗やみと月明かりの粒子に混じって、このように繰り返されていた。
吉本 ばなな「アムリタ〈上〉 (新潮文庫)」に収録 amazon
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(白痴)かの女が二十歳近くも年齢の違う規矩男と歩いていて殆 ど年齢の差も感ぜず、また対者にもそれを感ぜしめない範囲の交感状態も、かの女の稚純な白痴性がかの女の自他に与える一種の麻痺状態 ではなかろうか
岡本かの子 / 母子叙情
もう一度、首都圏に戻るか。それともむしろ、博多にでも出て、新しい仕事を探すか。──そんな考えが、時折、不意に脳裡を 過っては、手を伸ばして触れてみるのも 億劫 で、そのまま消えるに任せていた。
平野啓一郎「ある男」に収録 amazon
考えがまとまらない。いま自分がなにをしているのか、どうしてこうなったのか、ウイスキーとおにぎりはどこにいったのか、筋道を立てる前に言葉がばらばらになってしまう。
重松 清「流星ワゴン (講談社文庫)」に収録 amazon
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