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縁側に立ったまま、明るい初夏の日差しのさしこむ我が家の狭い庭を眺めてみた。眺めたからといって心がなごむような庭ではない。一日のうちほんの少しの時間しか日が差さないから土はいつも黒く湿っているし、植木といっても隅の方に二株か三株ぱっとしないアジサイがあるだけだ。
村上春樹 / ねじまき鳥と火曜日の女たち「パン屋再襲撃 (文春文庫)」に収録 ページ位置:19% 作品を確認(amazon)
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庭・縁側・ベランダ
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前後の文章を含んだ引用
......チを切った。そして縁側に出て猫の食事用の皿を調べてみたが、皿の中の煮干は昨夜僕がそこに盛ったまま一匹も減っていなかった。やはり猫は戻ってきてはいないのだ。 僕は縁側に立ったまま、明るい初夏の日差しのさしこむ我が家の狭い庭を眺めてみた。眺めたからといって心がなごむような庭ではない。一日のうちほんの少しの時間しか日が差さないから土はいつも黒く湿っているし、植木といっても隅の方に二株か三株ぱっとしないアジサイがあるだけだ。それにだいいち僕はアジサイという花があまり好きではない。 近所の木立からまるでねじでも巻くようなギイイイッという規則的な鳥の声が聞こえた。我々はその鳥を「ねじま......
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初夏(しょか・はつなつ)
日差し・陽射し(ひざし)
土(つち)
縁側・緣側(えんがわ)
初夏・・・ 夏の初め。陰暦4月の異名。孟夏(もうか)。首夏(しゅか)。
日差し・陽射し・・・大陽の光。日光。太陽が照りつけること。
・・・岩石と有機物が混じって細かい粉末状になったもの。有機物は、生物の死骸およびその腐敗物、微生物などから構成されている。砂(有機物が含まれない)とは違い、植物が育ちやすい。
縁側・緣側・・・1.家の座敷の外側についている、庭に面した細長い板敷きの部分。和風住宅の独特の構造。
2.カレイやヒラメなどの魚のヒレやエラ付近の肉。うまいものとしてすし屋などで出される。
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