面白くない

味気ない

長い愚にもつかない芝居

（うんざりした顔）顔には、ため息を押し殺すような表情が 滲んでいる。

（物足りない）酒と水のすりかえが行われたかのようなある物足りなさ

黒ずんだ重い液体のようなよどみを心に感じる

死んでいくかのように重苦しい心

腰に石を吊り下げたような重苦しい気分

言葉に尽くせぬ数々の心の重荷

更なる不安が絶望の風船を膨らませる

いきているのにまるでファインダーや額縁の中に閉じ込められているようなようす

心がうつろになって、一日が一月のように長い

熱っぽい、関節に油がきれたような妙な気分

年とった 僧侶 の姿のうしろに、黒っぽい着物を着せられたフェレイラが 俯きながら歩いてくる。小柄な老僧が思い切り胸をそらせているだけに、俯いた丈高いフェレイラの 恰好 は余計に卑屈に見えた。まるで首に縄をつけられて無理矢理に引きずられている大きな家畜のようだった。

子供は萎（しぼ）むような欠伸（あくび）をした。