流星、と書いてある、ばかでかいトラックがぎらぎらした電飾とすごくでっかい音でわきを走り抜けて行った時、「ここにいるみんなが日々いやな思いをしませんよう」と祈ってみた。
吉本 ばなな「アムリタ(下) (新潮文庫)」に収録 ページ位置:86% 作品を確認(amazon)
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流れ星・彗星
車が走る
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前後の文章を含んだ引用
......スマ氏は、後ろのシートでそれを聞いて、優しい気持ちになった。 こんなに優しい気持ちになったのは久々で、そうさせてくれる人々の存在に感謝したい気になった。だから、流星、と書いてある、ばかでかいトラックがぎらぎらした電飾とすごくでっかい音でわきを走り抜けて行った時、「ここにいるみんなが日々いやな思いをしませんよう」と祈ってみた。 夜は容赦なく時を刻み、見慣れた東京の風景がネオンの広告でだんだんせまってきた。 車はスピードをゆるめずに首都高の複雑なカーブを走り抜ける。「いつ発つの?」 つ......
単語の意味
流星(りゅうせい・ながれぼし)
流星・・・突然空に現れて光りながら落下する天体のかけら。引力によって地球にひきつけられ、大気圏内で大気と摩擦し発光したもの。流れ星。
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流れ星・彗星の表現・描写・類語(空・中空のカテゴリ)の一覧 ランダム5
(星々は)あたかも手工の豆細工格子のようなものになって
稲垣 足穂 / 弥勒 amazon
まんまえの空の真ん中あたりを長く、すうっと流れ星が流れた。細く光る、真珠のような白だった。そう、そしてそれはかなり長い線で、どんな願い事も言えてしまいそうだった。
吉本 ばなな「アムリタ(下) (新潮文庫)」に収録 amazon
地上の明かりが消えたぶん、彗星はますます明るい。雲の上に長く尾をたなびかせて、巨大な蛾のように輝く鱗粉をふりまいている。
新海 誠「小説 君の名は。 (角川文庫)」に収録 amazon
ながれ星がいっぱい夕立のようにふりだした
庄野 英二 / 星の牧場 amazon
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車が走るの表現・描写・類語(乗り物のカテゴリ)の一覧 ランダム5
彼女の運転はうまかった。外国で免許を取った人特有の大胆なドライビングだったが、運転に慣れていて不安がなかった。
吉本 ばなな「アムリタ(下) (新潮文庫)」に収録 amazon
(起伏に富んだ山道をスピードを落とさず運転)タクシーというよりは遊園地の乗り物に乗っているみたいだった。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 1 amazon
自動車の群れが、華やかな光の模様を描きながら縦横に往き交う
石坂 洋次郎 / 丘は花ざかり amazon
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「空・中空」カテゴリからランダム5
干潮で荒い浪が月光に砕けながらどうどうと打ち寄せて
梶井基次郎 / Kの昇天
空の宮殿のように巨大な入道雲
遠藤 周作 / 沈黙 amazon
「乗り物」カテゴリからランダム5
(新幹線の車両をつなぐ)扉が静かに、素早く開く様は、昔、映画で観た宇宙船の内部を思わせた。
伊坂 幸太郎 / マリアビートル amazon
煙突の腹の独逸 帽のようなホイッスルから鳴る警笛が、荒れ狂っている暴風の中で、何か悲壮に聞えた。
小林多喜二 / 蟹工船
車は滑らかに減速し、停止した際後ろに引っ張られる反動がほとんどなかった。
羽田 圭介「ミート・ザ・ビート (文春文庫)」に収録 amazon
轟音 が空に響いた。大型爆撃機の編隊が、頭上の狭い空を渡るところであった。 鳳 のように翼を延ばして、空の青に 滲み、雲から雲へ隠れて、のろく早く過ぎた。音が空に満ち、地に反響して、耳に唸りを押し込んだ。
大岡 昇平「野火(新潮文庫)」に収録 amazon
しばらく続いた殺風景のあと、遠くに富士山が見えてきた
平野啓一郎「ある男」に収録 amazon
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