そのひとは、茶がかった長い髪がくるくると背中で巻いている、上品な感じのひとだった。
吉本 ばなな「アムリタ(下) (新潮文庫)」に収録 ページ位置:57% 作品を確認(amazon)
この表現が分類されたカテゴリ
髪型
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......顔が見えた。花や枝のなかにまみれているようにきれいに見えた。「失礼ですが、あなたは、私が友達になった人の身内じゃないかと思うんです。」 速い口調でそう言った。 そのひとは、茶がかった長い髪がくるくると背中で巻いている、上品な感じのひとだった。まつげが長くて少しつり目で、茶色がかった深いまなざし。とても薄い唇。真っ白い肌。ごく普通の白いセーターに、ごく普通の黒いロングのタイトスカートをはいていた。イギ......
単語の意味
背中(せなか)
背中・・・背の中央。背骨のあたり。動物の胴体の背骨のある側。胸や腹と反対の面で、両肩の間から腰のあたりまでの部分。背(せ)。背面。
ここに意味を表示
髪型の表現・描写・類語(髪のカテゴリ)の一覧 ランダム5
エボニー色の雲のようにまっ黒にふっくりと乱れた葉子の髪の毛
有島武郎 / 或る女
頑強な額の上に、獅子の鬣(たてがみ)のような白髪が乱れ逆立っている
三島 由紀夫 / 潮騒 amazon
その女はその美貌を水も滴るような丸髷と一緒に左右へ静かに振っている。
岡本 かの子 / 春「岡本かの子全集 (第2巻)」に収録 amazon
このカテゴリを全部見る
「髪」カテゴリからランダム5
小豆と鉄を混ぜ合わせたようなぶつぶつした髪の毛
井上光晴 / 地の群れ amazon
同じカテゴリの表現一覧
髪 の表現の一覧
人物表現 大カテゴリ