繁ばあちゃんも言った。小声のつもりなんだろうけど、耳が遠いから音量が絞りきれてない。
三浦 しをん「神去なあなあ日常 (徳間文庫)」に収録 ページ位置:91% 作品を確認(amazon)
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よく聞こえない・不明瞭な音
老人
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前後の文章を含んだ引用
......げなく広場を見わたす。清一さんの姿はない。「おやかたさんなら、祐子さんと山太を屋敷に送ってったで」 と、みきさんが耳打ちした。「この隙を逃すねぃな、勇気」 と、繁ばあちゃんも言った。小声のつもりなんだろうけど、耳が遠いから音量が絞りきれてない。 うーん。俺は困ってしまった。お膳立てしてもらったところで、肝心の直紀さんがなあ。ゴザに座った面々の思惑には気づいてるだろうに、顔色ひとつ変えず、ついでに俺を見......
単語の意味
小声(こごえ)
小声・・・小さい声。低い調子の声。 ⇔ 大声(おおごえ)。
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よく聞こえない・不明瞭な音の表現・描写・類語(声・口調のカテゴリ)の一覧 ランダム5
(両耳から声を掛けられて)まるでボーリング・レーンの端からスプリットの7ピンと10ピンに話しかけられてるみたいだった。
村上 春樹 / 1973年のピンボール「1973年のピンボール (講談社文庫)」に収録 amazon
耳をすませてみる。しかしどんなに聴いても、単語がひとつも拾えない。分かるのは日本語だということだけだ。
新海 誠「小説 君の名は。 (角川文庫)」に収録 amazon
風が強く、声はさらわれた。
直哉, 志賀「暗夜行路 (新潮文庫)」に収録 amazon
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老人の表現・描写・類語(中年・老人のカテゴリ)の一覧 ランダム5
しわの奥に引きこもってしまったような小さな老女
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
髪も薄く白く、 土気色 の肌に、はっきり刻まれた皺
山田太一「飛ぶ夢をしばらく見ない」に収録 amazon
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「中年・老人」カテゴリからランダム5
すっかりしわが深くなり、毛穴が目立ち、昔にくらべてむちむちと太り、肌がざらざらになったパパを見て、パパが私を見守ることとママの死をふっきることに費やした時間の残酷さを感じた。
よしもとばなな / まぼろしハワイ「まぼろしハワイ」に収録 amazon
(自立)自立とは、結婚とか独り暮らしとか、そういうことではないのだ。全然違う。結婚して家を出ていて子供がいても親の影を背負っている人を大勢見た。それが悪いということはないけれど、とにかく自立ではないのだと思う。
吉本 ばなな / 血と水「とかげ (新潮文庫)」に収録 amazon
我々はどちらも三十四歳で、それは十三歳とはまた違った意味でとても難しい年齢だった。二人とも年をとるということの本当の意味を少しずつ認識しはじめていた。そして我々はそれに対してなにがしかのもの準備しはじめなくてはならない時期にさしかかっていた。来るべき冬のあいだに体を温めてくれそうなものを確保しておくのだ。彼はそれを簡潔な言葉で表現した。
「愛」と彼は言った。
村上 春樹 / ダンス・ダンス・ダンス(下) amazon
彼女は中年を過ぎていて、もう自分が美人であることを何とも思わなくなっているような女だった。
岡本かの子 / 巴里祭
「声・口調」カテゴリからランダム5
芝居っ気たっぷりの言い方
ウィリアム・アイリッシュ / 黒いカーテン amazon
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