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脈を打って震えている僕のペニスを握りしめて、唇が僕の腹に触れる程深く含んだ。舌で押さえつけて舐め回し、噛み、ザラザラしたちょうど猫のように尖った舌で尿道を撫でる。
村上 龍 / 限りなく透明に近いブルー 作品を確認(amazon)
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愛撫(前戯)
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単語の意味
含む(ふくむ)
腹(はら)
猫(ねこ)
含む・・・1.口の中に入れて噛んだり飲み込んだりせず、そのままの状態のこと。
2.ある気持ちを態度に示したり、なんとなくにおわす。「憂いを含んだ表情」
3.ある範囲の中にその要素が入っていること。「サービス料を含んだ値段」
・・・1.ヒトなど動物の、胴の下半部の前面と考えられる側。背(せ)の反対側の部分。また、その内側にある内蔵。
2.(腹の内面にあるものとして)心。考え。感情。気持ち。また、度量や度胸、気力もいう。
3.物の中央の膨らんだ部分。「指の腹」「銚子の腹」など。
4.背に対して、物の内側の部分。
・・・1.ネコ科の哺乳動物の総称。形は虎に似て、柔軟な体や出入り自由な爪、鋭い感覚のひげを足を持つ。暖かいところを好み、鼠(ねずみ)をよく捕るとされる。
2.(猫の皮を胴張りに用いるところから)三味線の異称。
3.猫車(ねこぐるま)の略。
4.猫火鉢(ねこひばち)の略。
5.ふいごの内側についていて、空気の出る孔をふさぐ革。
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愛撫(前戯)の表現・描写・類語(恋愛のカテゴリ)の一覧 ランダム5
堪えきれない小さな溜息。指の間で糸を引く粘膜の震えるようす
山田詠美「新装版 ハーレムワールド (講談社文庫)」に収録 amazon
背面のすみずみまで揉みほぐしていく指が、ひとつの部分にだけは触れようともしない。その窪みのすぐそばを指が 掠めていくたびに十和子の息が止まる。何かのはずみにふと開かれて空気と視線にさらされるのを感じると、不随意な 収斂 が身体を駆け抜ける。陣治の視線になぜか欲望は含まれていなくて、十和子はもう何も考えず、どこまでも退行して小さな赤ん坊になっていくような気がする。   仰臥 の姿勢をとらされて、またいつ果てるとも知れないマッサージがはじまる。触れられない部分が触れられないために何倍にも肥厚し、肥大し、発熱し、発赤していく。そのままで目を閉じ、身体をまかせきっている。夢想のなかで、いつものようにいつのまにか、淫らな赤ん坊である十和子は父親に愛撫されている。無造作な、優しい、容赦ない父親の手。快感はまるで拷問のようだ。自分から知らない間に大きく脚を開いている。それでも触れてこようとしない。両脚の間にすわった父親は、下から両手を差し入れて持ち上げるように腰を揉む。十和子は父親の顔を知らない。ようやく腹にたどり着いた指先が、触診するように臓腑のかたちを探った後で、十和子はどこにも触れられず、じろじろと見つめられるだけでしばらく放っておかれる。それからいきなり二つの乳首の先端の何ミリかが摘み上げられる。声をあげる。父親がなぜそんなことをするのかわからない。十和子のほかの部分への興味を失って、見たこともない昆虫を捕らえたとでもいうような無邪気さでそれにかかりきりになる。二つの乳首は研究され分類され標本にされる。その後でようやく父親は、ふと思い出したようにもうひとつのものの研究にとりかかる。考え込みながらしげしげと眺める。すると父親が眺めている傷口から、十和子の身体がゆっくりと赤い内部をさらしながら裏返っていく。ほかのときにはありえない無様で滑らかな 蠕動 が胸、腹、腰を波打たせる。この瞬間のために自分が存在するのだと、この瞬間だけまた芯から思う。それから十和子はもうどこにもいなくなる。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
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唇を求めて体を寄せて来た。
阿刀田 高 / 捩れた夜「ナポレオン狂 (講談社文庫)」に収録 amazon
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