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もう少しカーテンを引き、月の明かりを更に部屋に送り込んだ。そしてその黒いかたまりの中から、もつれた糸をほぐすように、輪郭線をひとつひとつ見分けていった。それはひとりの人間の身体のようだった。
村上春樹「スプートニクの恋人 (講談社文庫)」に収録 ページ位置:51% 作品を確認(amazon)
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明るさ、暗闇に目が慣れる
室内に差し込む光
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前後の文章を含んだ引用
...... ミュウは静かな呼吸を続けながら、そのものをじっと凝視していた。口の中はからからに渇き、寝る前に飲んだブランディーの匂いがかすかに残っていた。彼女は手を伸ばしてもう少しカーテンを引き、月の明かりを更に部屋に送り込んだ。そしてその黒いかたまりの中から、もつれた糸をほぐすように、輪郭線をひとつひとつ見分けていった。それはひとりの人間の身体のようだった。髪が前に垂れかかり、二本の細い脚が鋭角に折り曲げられている。誰かが床に腰を下ろし、頭を脚のあいだに入れて丸まっているのだ。少しでも身を縮めて、空から降ってくる物......
単語の意味
身体(しんたい)
身体・・・人のからだ。肉体。
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明るさ、暗闇に目が慣れるの表現・描写・類語(光と影のカテゴリ)の一覧 ランダム5
暗がりに目が慣れて、光と影との均衡がとれた時、
小池真理子「愛するということ (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
暗闇に目が慣れてくると、部屋の隅のほうに何かの暗い輪郭がじわりと浮かび上がった。戸口の近くのクローゼットの陰、闇がもっとも深く 蝟集 しているあたりだ。 それ は背が低く、ずんぐりと丸まった何かだった。
村上春樹「スプートニクの恋人 (講談社文庫)」に収録 amazon
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室内に差し込む光の表現・描写・類語(室内のようすのカテゴリ)の一覧 ランダム5
(暗い室内に)窓からは一昔前のポーランド映画みたいにうす暗い光がさしこんでいた
村上春樹 / ノルウェイの森 amazon
窓から流れこむ斜光線の明るい小川
開高 健 / 裸の王様「パニック・裸の王様 (新潮文庫)」に収録 amazon
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「室内のようす」カテゴリからランダム5
山と谷とを利用して造られた庭園の美しさ
池波 正太郎「食卓の情景 (新潮文庫)」に収録 amazon
長く使っていない部屋の空気が、雪の冷たさを閉じ込めておいたように背筋をひんやりさせる
内田 康夫 / 風葬の城 amazon
「晴れ・曇り」カテゴリからランダム5
光が雲の細い隙間から一かたまりに流れ迸る
佐藤 春夫 / 田園の憂鬱 amazon
窓を挟んでいると空が白くても雨が降っているかどうかはなかなか判別がつかない。
羽田 圭介「ミート・ザ・ビート (文春文庫)」に収録 amazon
砂山が、まぶしい日のうずまきを頂いている
室生 犀星 / 室生犀星作品集〈第9巻〉汽車で逢った女,餓人伝 amazon
「光と影」カテゴリからランダム5
薄暗い玄関が水の中のように感じられる。
黒井 千次 / 群棲 amazon
ほのぐらい空間をすかせて白い彼女の顔が彼の前に浮いている。
野間 宏 / 顔の中の赤い月「暗い絵・顔の中の赤い月 (講談社文芸文庫)」に収録 amazon
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