月夜というものは提灯の要 らない夜ということ
梶井基次郎 / 闇の絵巻 ページ位置:21% 作品を確認(青空文庫)
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月の光・月明かり
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前後の文章を含んだ引用
......見える谿 向こうの枯萱山 が、夜になると黒ぐろとした畏怖 に変わった。昼間気のつかなかった樹木が異形 な姿を空に現わした。夜の外出には提灯 を持ってゆかなければならない。月夜というものは提灯の要 らない夜ということを意味するのだ。――こうした発見は都会から不意に山間へ行ったものの闇を知る第一階梯 である。 私は好んで闇のなかへ出かけた。溪ぎわの大きな椎 の木の下に立って遠い街......
単語の意味
月夜(つきよ・つくよ)
月夜・・・月のある夜。月の明るい夜。また、月。月の光。⇔ 闇夜(やみよ)。
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月の光・月明かりの表現・描写・類語(空・中空のカテゴリ)の一覧 ランダム5
指が透き通るくらいたっぷりと月の光を含ませる
小川 洋子 / 余白の愛 amazon
(月は)反対側の嶺線に隠れた。そして光だけ、長く対岸に残っていた。
昇平, 大岡「野火(のび) (新潮文庫)」に収録 amazon
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「空・中空」カテゴリからランダム5
美しい夕映えだった。バラ色に染まった柔らかい雲が、空一面に広がっている。
三浦綾子 / 続氷点 amazon
白いひげをたらした古代の遺跡のような行手の雲
安部 公房 / 他人の顔 amazon
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