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私はいすにかけた。正面の窓からまっすぐに陽が 射してきて、久しぶりに浴びる朝の光は、体中にしみてくるようだった。そして朝の台所に立つ母の後ろ姿は、すっきりと小さくて、何だか新婚ごっこをしている高校生みたいに見えた。
吉本 ばなな「アムリタ〈上〉 (新潮文庫)」に収録 ページ位置:1% 作品を確認(amazon)
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朝
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前後の文章を含んだ引用
......」「そうよね、まだ九時半だものね。」 私はため息をついて言った。寝たのは五時だった。突然起こされたので、頭がくらくらしていた。「朔もコーヒー飲む?」「うん。」 私はいすにかけた。正面の窓からまっすぐに陽が射してきて、久しぶりに浴びる朝の光は、体中にしみてくるようだった。そして朝の台所に立つ母の後ろ姿は、すっきりと小さくて、何だか新婚ごっこをしている高校生みたいに見えた。 母は実際にまだ若い、十九の時に、私を産んだのだ。つまり、母が私の年の時には、もう二人の子持ちだったということだ。おそろしい話だ。「はい、コーヒー。パン、食べれ......
単語の意味
後ろ姿・後姿(うしろすがた)
姿・形・容・態・躰・體・軆・骵(すがた)
後ろ姿・後姿・・・後ろから見た姿。後ろ手(うしろで)。
姿・形・容・態・躰・體・軆・骵・・・1.身体の形。からだつき。人のからだの格好。衣服をつけた外見のようす。
2.身なり。容姿。
3.目に見える、人の形。人の存在。
4.物の、それ自体の形。物一つ一つの全体的な印象。
5.物事のありさまや状態。事の内容を示す様相。
以下の文字は訓読みで、「すがた」と読める。
[形・容・態・躰・軆・體・骵]
2.身なり。容姿。
3.目に見える、人の形。人の存在。
4.物の、それ自体の形。物一つ一つの全体的な印象。
5.物事のありさまや状態。事の内容を示す様相。
以下の文字は訓読みで、「すがた」と読める。
[形・容・態・躰・軆・體・骵]
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街がいやいやながらけだろうそうに目覚める
マイ・シューヴァル / バルコニーの男 amazon
(朝の)霧に霞んでいる道路を走った。家々は戸と窓を閉ざして動くものは何もなく、僕は巨大な生物に呑まれて、腸の中をぐるぐる回る童話の主人公なのだと、自分のことを思った。
村上 龍 / 限りなく透明に近いブルー amazon
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草地から跳ね返る日ざしが、かすかに陽炎のようにゆらめく
日野 啓三 / 夢の島 amazon
夕闇が広がるにつれ、空は氷が張ったようにしんとしてくる
小川 洋子 / 余白の愛 amazon
夜の闇に騙されて、よく知っている場所がちがって見える
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
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