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(崖の上で)ながい間じいっと眼を放さずにその窓を見ているのです。するとあんまり一生懸命になるもんだから足許 が変に便 りなくなって来る。ふらふらっとして実際崖から落っこちそうな気持になる。
梶井基次郎 / ある崖上の感情 ページ位置:23% 作品を確認(青空文庫)
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前後の文章を含んだ引用
......んとうに見たということは一度もないんです。でも実際よく瞞 される、あれには。あっはっはは……僕がいったいどんな状態でそれに耽 っているか一度話してみましょうか。僕はながい間じいっと眼を放さずにその窓を見ているのです。するとあんまり一生懸命になるもんだから足許 が変に便 りなくなって来る。ふらふらっとして実際崖から落っこちそうな気持になる。はっは。それくらいになると僕はもう半分夢を見ているような気持です。すると変なことには、そんなとき僕の耳には崖路を歩いて来る人の足音がきまったようにして来るんです......
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空の裂け目でも見るみたいに僕の顔をじっと見た
村上 春樹 / ダンス・ダンス・ダンス(下) amazon
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美しい頂上、山ひだの一つ一つをなめるように見まわした。
大岡 昇平 / 俘虜記 amazon
体左半分だけのぞかせて、真剣にこちらを見ている
あさの あつこ「ガールズ・ブルー (文春文庫)」に収録 amazon
窓から手を振った。 見送るものの胸に一瞬刻印される「死」の香りがするさみしさの陰影は、ほんとうに見送られるものと同一だろうか?
吉本 ばなな「アムリタ(下) (新潮文庫)」に収録 amazon
黒い瞳の焦点をピッタリと私の顔に静止さした。
夢野久作 / ドグラ・マグラ
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