青く光る彗星の尾
新海 誠「小説 君の名は。 (角川文庫)」に収録 ページ位置:35% 作品を確認(amazon)
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流れ星・彗星
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前後の文章を含んだ引用
......彗星……」 もう一度、俺は声に出している。なにかを忘れているような気が、ふいにする。目を細め、俺も西の空を探す。それはすぐに見つかる。ひときわ明るい金星の上に、青く光る彗星の尾がある。なにかが記憶の底から出たがっている。 そうだ、以前も、俺は、 この彗星を「おや、三葉」 気づくと、婆ちゃんが覗き込むように俺を見上げている。黒く深い目玉......
単語の意味
彗星(すいせい)
彗星・・・太陽系の小天体。太陽のまわりを細長い楕円を描いて軌道。太陽に近づくと反対側にガスや塵を噴出し、明るく輝く頭部と尾を観測できる。ほうきの形に見えことからほうき星とも。凶兆と考えられた。
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流れ星・彗星の表現・描写・類語(空・中空のカテゴリ)の一覧 ランダム5
空からきゅうに花火がふるように、ながれ星がいっぱいふりだしてきた。
庄野 英二 / 星の牧場 amazon
視線のまっすぐ先の夜空に唐突に、巨大な彗星があった。長くたなびく尾はエメラルドグリーンに輝いていて、その先端は月よりも明るかった。目を凝らすと、細かな塵のような粒がその周囲にきらきらと舞っていた。
新海 誠「小説 君の名は。 (角川文庫)」に収録 amazon
細い流れ星が幾筋も輝きはじめる。星が降ってくるようだった。いや、それは実際に星が降る夜だった。まるで夢の景色のように、それは噓みたいに綺麗な夜空だった。
新海 誠「小説 君の名は。 (角川文庫)」に収録 amazon
無数のきらめく光が──まるで空にもうひとつの東京が覆い被さったように、そこにはあった。それは夢の景色のように、ただひたすらに、美しい眺めだった。
新海 誠「小説 君の名は。 (角川文庫)」に収録 amazon
(星々は)あたかも手工の豆細工格子のようなものになって
稲垣 足穂 / 弥勒 amazon
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「空・中空」カテゴリからランダム5
雨は上がっていた。晴れ間さえ覗き、東の空には涼しげな虹が架かっている。
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
芋虫が立ち上ったような 巻雲 が 夥しく並んで、
昇平, 大岡「野火(のび) (新潮文庫)」に収録 amazon
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