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家に引きこもって数日間、仕事をしつづけていると、食べることだけが唯一のなぐさめになってしまう。
池波 正太郎「食卓の情景 (新潮文庫)」に収録 ページ位置:2% 作品を確認(amazon)
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食べる
引きこもり生活・閉じこもり生活
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前後の文章を含んだ引用
......専門家とちがってレパートリーがすくないからでもあるし、いつか料理したものでも、ノートに記しておかぬと、忘れてしまう。 私は、決してぜいたくをいわぬが、なにしろ、家に引きこもって数日間、仕事をしつづけていると、食べることだけが唯一のなぐさめになってしまう。私が書いている時代小説というものを、たとえていえば、「今日は、姉川の戦場に大軍をひきいて戦う織田信長を書く」 そして、「明日は、江戸の町の片隅で、その日暮しを送......
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兎が草を食べるように、歯の先で煎餅を小刻みに噛む
石坂 洋次郎 / 丘は花ざかり amazon
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それは娘の歎 きの部屋ではあるまいか、しんも根 も尽き果てて人前ばかりでなく自分自身に対しての、張気も装いも投げ捨てて、投げ捨てるものもなくなった底から息を吸い上げて来ようとする、時折の娘の命の休息所なのではあるまいか。
岡本かの子 / 河明り
ずうっと、安全な室内にいると、人間は家に同化して家具のようになってしまう。 町でよく見かける、外にいるのに服装も顔も室内のままな人。のっぺりして反応が鈍く、人の目を見ない、ゆるみきった人。野性を忘れてしまった目をしている。
吉本 ばなな「アムリタ〈上〉 (新潮文庫)」に収録 amazon
「殻に閉じこもるのは良くない」と以前に成瀬が一度言ったことがあるらしいが、すると田中は、「違うんだよ」と怒ったという。「僕が世界を閉じ込めているわけ。僕の部屋の壁が世界を囲んでいるんだよ。閉じ込められているのは、僕以外の全員で、外にいるのは僕だけってわけ」
伊坂 幸太郎「陽気なギャングが地球を回す (祥伝社文庫)」に収録 amazon
交通遮断 の孤島か、障壁で高く囲まれた美しい牢獄 に閉じこもっていたような二人
有島武郎 / 或る女
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切ぱ詰った思いになって涙が出た。
林芙美子 / 新版 放浪記
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人の心と人の心は調和だけで結びついているのではない。それはむしろ傷と傷によって深く結びついているのだ。痛みと痛みによって、脆(もろ)さと脆さによって繫がっているのだ。悲痛な叫びを含まない静けさはなく、血を地面に流さない赦しはなく、痛切な喪失を通り抜けない受容はない。それが真の調和の根底にあるものなのだ。
村上 春樹 / 色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年 amazon
いま二十六歳で二十代とも三十代ともちがう変な場所に迷い込んでいます。生命力のかたまりは、すみっこのほこりっぽい角にぶつかり、急に止まってどちらへ動いたらいいものか、と迷ったままその場に待機し続けているのです。
綿矢 りさ / 自然に、とてもスムーズに「しょうがの味は熱い (文春文庫)」に収録 amazon
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