シェーカーを振るバーテンダーは大げさな動きも自意識の過剰さもなく、ただ一分の隙も見せずにシェーカーからカクテルを注ぐ姿は、彼の白シャツの鋭角な襟と同様、客に緊張感を与えて少し居心地を悪くさせていた。
綿矢 りさ / 亜美ちゃんは美人「かわいそうだね? (文春文庫)」に収録 ページ位置:67% 作品を確認(amazon)
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前後の文章を含んだ引用
......の居酒屋と同じだったが、バーは薄暗がりのなか緊密で濃い夜の空気に満ちて、少ない客は緊密にはりめぐらされた雰囲気をほどかないように、そっと小声で話し合っていた。 シェーカーを振るバーテンダーは大げさな動きも自意識の過剰さもなく、ただ一分の隙も見せずにシェーカーからカクテルを注ぐ姿は、彼の白シャツの鋭角な襟と同様、客に緊張感を与えて少し居心地を悪くさせていた。足元のぼんやりした間接照明とカウンターのキャンドルが主な灯りのこの店において、コーナーにばさっと生けたモミジの枝が、強く鋭いスポットライトを独り占めしていた。 ......
単語の意味
姿・形・容・態・躰・體・軆・骵(すがた)
襟・衿・領(えり)
姿・形・容・態・躰・體・軆・骵・・・1.身体の形。からだつき。人のからだの格好。衣服をつけた外見のようす。
2.身なり。容姿。
3.目に見える、人の形。人の存在。
4.物の、それ自体の形。物一つ一つの全体的な印象。
5.物事のありさまや状態。事の内容を示す様相。
以下の文字は訓読みで、「すがた」と読める。
[形・容・態・躰・軆・體・骵]
2.身なり。容姿。
3.目に見える、人の形。人の存在。
4.物の、それ自体の形。物一つ一つの全体的な印象。
5.物事のありさまや状態。事の内容を示す様相。
以下の文字は訓読みで、「すがた」と読める。
[形・容・態・躰・軆・體・骵]
襟・衿・領・・・1.衣服の、首を取り囲む所につけられている部分。また、そこにつける縁どりの布。カラー(collar)。和服では、前で交わる細長い部分やそこにつける布を指す。
2.首の後ろの部分。首筋。うなじ。
3.掛け布団の、首に直接あたる部分にかける細い布。
2.首の後ろの部分。首筋。うなじ。
3.掛け布団の、首に直接あたる部分にかける細い布。
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青いネオン管に彩られた西麻布のショット・バー
浅田次郎 / 伽羅「鉄道員(ぽっぽや) (集英社文庫)」に収録 amazon
家で一人で料理でもしているかのような、パフォーマンス的なところのまるでない手つきでシェイカーを振った。
平野啓一郎「ある男」に収録 amazon
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