日本語表現インフォ：ピンとくる言葉や描写が見つかる辞典

小判形に、にぎられて

池波正太郎「むかしの味 (新潮文庫)」に収録　ページ位置：7%　作品を確認（amazon）

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前後の文章を含んだ引用

......るけれど、いまのように種類はなかった。　また、いまのように、小さくにぎった飯へ厚切りのマグロが被いかぶさるようになっている鮨は東京になかった。　どちらかというと小判形に、にぎられていて、幼い子供たちは二つに庖丁を入れてもらったほどだ。　こうした鮨をにぎる、むかしからの職人たちは、いま、ほとんど亡くなってしまったろう。　むかし、大晦日などは......

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お寿司の味、おいしさを伝える表現・描写（米のカテゴリ）の一覧ランダム５

サンドイッチ式に飯と飯の間に鯖を挟んで海苔を巻く

いなり寿司は、力があって大胆でいかにも情が深いという味

あなごずしはタレの味が決め手

常客のひとりが、いつか私に、「松つぁん（寿司屋のあるじ）は、いのちがけで鮨をにぎっとるからねえ」　しみじみと、ささやいたことがあった。　にぎっているときのあるじの両眼は、たしかにするどい。　全神経を張ってにぎっている感じがするときがある。　にぎり終えて客の前に出すとき、あるじの顔に、ほっとした微笑が浮ぶ。　よくはわからぬが、にぎりつづけて一日が終ったときの疲れは相当のものにちがいない。

池波正太郎「食卓の情景 (新潮文庫)」に収録　amazon関連カテお寿司神経を研ぎ澄ます・感覚を鋭敏にする専門職・プロフェッショナル

酢飯の舌触りよりも、分厚いネタがまるで魚のようかんみたいに口いっぱいに広がる

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「米」カテゴリからランダム５

鶏肉の混じったタケノコご飯は、黄金色に輝くご飯とタケノコの色艶が目を楽しませる。緑の木の芽でも添えると、その色合いはいっそう鮮やかである。

奈良の柿の葉ずしは紀伊半島から熊野を越えて運んできた鯖を薄く切って酢でしめて押し寿司にしたもの。熊野を越えて天秤棒で担いでくるうちに塩が回って丁度食べごろになる。