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目も鼻も口も硝子 窓に押しつけて、塩辛い干物のように張りついて
林芙美子 / 新版 放浪記 ページ位置:11% 作品を確認(青空文庫)
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くっ付く・へばり付く
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前後の文章を含んだ引用
......上げして 石の城の上に乗せておくれ。 さあ男とも別れだ泣かないぞ! しっかりしっかり旗を振ってくれ 貧乏な女王様のお帰りだ。 外は真暗闇だ。切れては走る窓の風景に、私は目も鼻も口も硝子 窓に押しつけて、塩辛い干物のように張りついて泣いていた。 私は、これからいったい何処 へ行こうとしているのかしら……駅々の物売りの声を聞くたびに、おびえた心で私は目を開けている。ああ生きる事がこんなにむずか......
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虱(しらみ)のようにへばりついてる
中 勘助 / 銀の匙 amazon
宿命のように耳だにがとりついていた
村上 春樹「羊をめぐる冒険」に収録 amazon
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分娩後の犬が立ち上がるような頼りない起き方
有吉 佐和子 / 三婆 amazon
ステージにいる十四人が、一斉に頭を下げる。一番早く頭を上げてしまわないように、たっぷり体を折り曲げる。
朝井 リョウ「武道館 (文春文庫)」に収録 amazon
水の中から引き上げられた犬か何かのように身をふるわせるばかり
野間 宏 / 真空地帯 amazon
溝の中に吐いた。壁に左手をつき、右手の指を喉の奥へ突っ込むと、すぐに腹の筋肉が痙攣して生暖い液体が出てくる。胸や腹が波を打つたびに、喉と口に酸っぱい塊が溜まり、舌で押すと、歯茎を痺れさせて水の中へボトボト落ちていく。
村上 龍 / 限りなく透明に近いブルー amazon
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