TOP > 人物表現 > 睡眠・眠る・寝る > イビキ・寝息
(留置場で聞こえる誰かのイビキ)その音はすごく遠くから聞こえるようでもあり、近くのようでもあった。僕の知らないうちに地球がいくつもの行き来できない細かい絶望的な層に分かれていて、その近接した層のどこかからもれ聞こえてくるような感じの音だった。物哀しくて、手が届かなくて、そしてリアルだった。
村上 春樹 / ダンス・ダンス・ダンス(上) 作品を確認(amazon)
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刑務所
イビキ・寝息
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刑務所の表現・描写・類語(店・施設のカテゴリ)の一覧 ランダム5
(横浜刑務所は)周囲を塀に囲まれていなければ、学校と見紛うような建物
平野啓一郎「ある男」に収録 amazon
千葉の刑務所は町からはなれたところにあって、旧陸軍の小兵舎の改造をしたものだった。近くに新築の小住宅がぼつぼつと建っていたが、以前の荒野の面影は残っていた。その代り外界を防ぐ高いコンクリート塀はなく、米軍の施設のように金網が周囲にめぐらされているだけだった。
松本 清張 / 与えられた生「松本清張ジャンル別作品集(3) 美術ミステリ (双葉文庫)」に収録 amazon
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睡魔はまるで古代の棺の石蓋のように容赦なく彼の頭上にのしかかっていた。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 3 amazon
うわ、本当にもう寝てる、と台所にお茶を飲みにきた雄一の声を、頭の片すみで聞いたような──気がした。
吉本 ばなな / キッチン「キッチン (角川文庫)」に収録 amazon
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七限の授業には、それまでと違ってスーツ姿の男性や博識そうなおばさんや、なぜかセーラー服の女子高生がいたりして、すこし世界から外れたにおいがする。
朝井 リョウ / ひーちゃんは線香花火「もういちど生まれる (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
(遠くに見える歓楽街の光)あんな 眩 ゆい、物寂しい光の 坩堝 の中で生きているのか。《…略…》そこから見ると、道頓堀は小さくはかなく、遠い辺境の地であるかのように映る
宮本 輝「道頓堀川(新潮文庫)」に収録 amazon
繁華街の酒気を感じさせる強い風
高樹のぶ子 / その細き道(追い風) amazon
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