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(ミルクティー)牛乳をたっぷり注いだ紅茶のまろやかな味が口の中に広がる。《…略…》牛乳を注ぐ。  どこか気取った感じの紅茶が急に優しい薄茶の色合いになる。
あさの あつこ「ガールズ・ブルー〈2〉 (文春文庫)」に収録 ページ位置:52% 作品を確認(amazon)
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......たいなもんだよね。 如月から美咲の入院のことを聞いたとき、あたしは、ミルクティをすすりながら、そう言った。「毎年のことじゃん。一週間ぐらいで退院できるでしょ」 牛乳をたっぷり注いだ紅茶のまろやかな味が口の中に広がる。 あたしはミルクティが好きだ。昔から好きだった。まだ小学校の低学年のころから、母にねだってティポットで紅茶をいれてもらったりしていた。そこに自分で牛乳を注ぐ。 どこか気取った感じの紅茶が急に優しい薄茶の色合いになる。その瞬間がとても好きで、毎朝、ミルクティを飲んでいた。 今も飲んでいる。 萌黄色のお気に入りのカップをテーブルにおいて、あたしは如月を見上げた。 庭の木で蜩が鳴......
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