TOP > 風景表現 > 店・施設 > 図書館・図書室・書斎
TOP > 人物表現 > 睡眠・眠る・寝る > 眠りに落ちる・寝つく
(物静かな司書)彼女はいつも、カウンターの向こう側にひっそりと坐ってた。繭の中でうとうと眠る蚕みたいだった。目を伏せて、何かをじっと見つめているような姿をしていたんだ。
小川洋子 / 冷めない紅茶「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 ページ位置:47% 作品を確認(amazon)
この表現が分類されたカテゴリ
おとなしい(静かで穏やか)
図書館・図書室・書斎
眠りに落ちる・寝つく
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......だわ。」 彼女が言った。「図書室に司書の先生がいたことは憶えてるんです。でも、それがあなたみたいにきれいな人だったなんて、当時は全然気が付かなかったんです。」「彼女はいつも、カウンターの向こう側にひっそりと坐ってた。繭の中でうとうと眠る蚕みたいだった。目を伏せて、何かをじっと見つめているような姿をしていたんだ。」 彼女を形容するK君の言葉があまりにも素直で古風で、わたしはそれをどうやって飲み込んだらいいのかよく分らなかった。「何を、見つめていたのかしら。」 わたしは、......
単語の意味
姿・形・容・態・躰・體・軆・骵(すがた)
蚕(かいこ)
姿・形・容・態・躰・體・軆・骵・・・1.身体の形。からだつき。人のからだの格好。衣服をつけた外見のようす。
2.身なり。容姿。
3.目に見える、人の形。人の存在。
4.物の、それ自体の形。物一つ一つの全体的な印象。
5.物事のありさまや状態。事の内容を示す様相。
以下の文字は訓読みで、「すがた」と読める。
[形・容・態・躰・軆・體・骵]
2.身なり。容姿。
3.目に見える、人の形。人の存在。
4.物の、それ自体の形。物一つ一つの全体的な印象。
5.物事のありさまや状態。事の内容を示す様相。
以下の文字は訓読みで、「すがた」と読める。
[形・容・態・躰・軆・體・骵]
蚕・・・カイコガの幼虫。普通、4回脱皮した後、白くて俵型の繭(まゆ)を作る。繭は絹糸の原料になるため、古くから養蚕(ようさん[=蚕を飼うこと])されてきた。野生では生活できず「飼い子」が名前の由来とされる。
ここに意味を表示
おとなしい(静かで穏やか)の表現・描写・類語(その他の気分のカテゴリ)の一覧 ランダム5
このカテゴリを全部見る
図書館・図書室・書斎の表現・描写・類語(店・施設のカテゴリ)の一覧 ランダム5
大図書館は壮大な代り、内部が議事堂のようでひどく落着きにくかった。
宮本百合子 / 伸子
(静かな図書館での話し声)わたしたちの声は、しんとした空気を突き抜けて天井にぶつかった。
小川洋子 / 完璧な病室「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
このカテゴリを全部見る
眠りに落ちる・寝つくの表現・描写・類語(睡眠・眠る・寝るのカテゴリ)の一覧 ランダム5
海に沈んでいくみたいに眠ってしまった。
朝井 リョウ / 燃えるスカートのあの子「もういちど生まれる (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
巻子の姿を思いだしながら、手伝ってあげたらよかったな、と白っぽく霞んでゆく意識の切れ端がひらひらする中で、そんな映像と気持ちを追いながらまた眠ってしまっていた。
川上 未映子「乳と卵(らん) (文春文庫)」に収録 amazon
四肢を投げ出して、うとうと、まどろんでしまった。
太宰治 / 走れメロス
このカテゴリを全部見る
「睡眠・眠る・寝る」カテゴリからランダム5
男は、べっとりと油ぎった顔色の悪さで、口を開けて眠っている。
林芙美子 / 新版 放浪記
海綿が水を吸うように、じくじく眠りを吸収する
大江 健三郎 / 芽むしり仔撃ち amazon
本当だろうか。夢でもみているような奇妙な感覚に捉われる。
遠藤 周作「海と毒薬 (角川文庫)」に収録 amazon
「店・施設」カテゴリからランダム5
「その他の気分」カテゴリからランダム5
彫刻の如く静か
正木不如丘 / 行路難
無表情で坐っているように見えて、降りようとする人には降りようとする表情があるのが判る
向田邦子 / 犬小屋「思い出トランプ(新潮文庫)」に収録 amazon
同じカテゴリの表現一覧
睡眠・眠る・寝る の表現の一覧
店・施設 の表現の一覧
その他の気分 の表現の一覧
人物表現 大カテゴリ