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ここまでは来たけれど、ここから道が切れてしまった感じ
林芙美子 / 新版 放浪記 ページ位置:63% 作品を確認(青空文庫)
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アイデアが出ない・生みの苦しみ
困難・障害
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前後の文章を含んだ引用
......り身近な人間からきかされるので、痛いと云うよりも冷汗が出る思いでした。私の仕事と云えば、色々な夾雑物 ばかりのもので、本当はこれとして澄んだものが一つもない。実際ここまでは来たけれど、ここから道が切れてしまった感じなのです。 過去に、私はまた一つの恋愛を持っていたこともあるけれど、これにはプレイトニズムではないけれど、私の芸術の中に、「恋をするものの密 かな気息であり、天上......
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アイデアが出ない・生みの苦しみの表現・描写・類語(思考・頭の中の状態のカテゴリ)の一覧 ランダム5
尊い一つの魂が母胎を破り出ようとして苦しんでいる
有島武郎 / 生まれいずる悩み
いくら考えても決定的な知識のない吉田にはその解決がつくはずはなかった。
梶井基次郎 / のんきな患者
いい考えも湧いて来そうな気がしていながら、仲々神霊は湧いて来ない。
林芙美子 / 新版 放浪記
思考の秩序がボロボロ剥げ落ちる
島田 雅彦 / 未確認尾行物体 amazon
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困難・障害の表現・描写・類語(失敗・損失のカテゴリ)の一覧 ランダム5
歯車が食い違ったようなとどこおり
小島 信夫 / アメリカン・スクール amazon
三原は石のような壁の前に自分が立っていることを感じた。
松本 清張「点と線 (新潮文庫)」に収録 amazon
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「思考・頭の中の状態」カテゴリからランダム5
脳味噌の中の廻転が次第に静まって、やがてヒッソリと停止した。
夢野久作 / ドグラ・マグラ
もう他には何も聞けなくなった。ふいに、頭の中からあらゆる言葉が失われたような気持ちになって、呆然とした。
小池真理子「愛するということ (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
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漁師が網を張るように、塙の帰宅を待ち伏せ
岩田 豊雄 / 沙羅乙女「獅子文六作品集〈第4巻〉沙羅乙女・信子 (1958年)」に収録 amazon
数式の世界に逃げ込むことによって、現実というやっかいな檻を抜け出すことができた。頭の中のスイッチをオンにさえすれば、自分がそちらの世界に苦もなく移行できるという事実に、小さい頃から気づいていた。そしてその限りのない整合性の領域を探索し、歩きまわっているかぎり、彼はどこまでも自由だった。彼は巨大な建物の曲がりくねった廊下を進み、番号のふられたドアを次々に開けていった。新しい光景が眼前に開けるたびに、現実の世界に残してきた醜い痕跡は薄れ、あっさりと消え去っていった。数式の司る世界は、彼にとっての合法的な、そしてどこまでも安全な隠れ場所だった。天吾はその世界の地理を誰よりも正確に理解していたし、的確に正しいルートを選ぶことができた。誰もあとを追いかけてくることはできなかった。そちらの世界にいるあいだは、現実の世界が押しつけてくる規則や重荷をきれいに忘れ、無視することができた。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 1 amazon
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