むきだしのふくらはぎを洗うように、足元で風が渦巻いた。
朝井 リョウ「武道館 (文春文庫)」に収録 ページ位置:78% 作品を確認(amazon)
この表現が分類されたカテゴリ
風を受ける
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......つける前に指が勝手に動いていた。「候補生?」大地が、ぐっと、画面に顔を近づける。「NEXT YOUになるかもしれなかった子ってこと?」「もういないんだけどね」 むきだしのふくらはぎを洗うように、足元で風が渦巻いた。ぱたぱたと、昇降口に貼り付けられた門の一部が音を立てる。「候補生が九人いてね、その中から二期生にしたいメンバーを選べって言われたの、私たち」 候補生としてのすべ......
単語の意味
渦巻く(うずまく)
膨ら脛・脹ら脛・膨脛・脹脛(ふくらはぎ)
渦巻く・・・1.水や煙がグルグルと回って渦になる。ある感情が心の中に渦のようにグルグルと存在する。
2.気持ちや考えが次から次へと起こって、ごちゃごちゃになる。
2.気持ちや考えが次から次へと起こって、ごちゃごちゃになる。
膨ら脛・脹ら脛・膨脛・脹脛・・・足の脛(はぎ、=すね)の後方の、膨・脹(ふく)らんでいる部分。すねの後ろ側の柔らかい部分。腓(こむら)。
ここに意味を表示
風を受けるの表現・描写・類語(風のカテゴリ)の一覧 ランダム5
(人力車)幌 にのしかかって来る風に抵抗しながら車は闇 の中を動き出した。
有島武郎 / 或る女
(階段の)下から吹き上げてくる風が水島の髪を逆立て、十和子のスカーフを舞い上がらせる。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
このカテゴリを全部見る
「風」カテゴリからランダム5
雨まじりの風が、黒い蒸気のように吹き込んできた。
安部 公房 / 他人の顔 amazon
なびいたように草木がお辞儀をする
芝木 好子 / 女ひとり amazon
港の風が夜を含んで、濡れた手のように肌にまとわりつく
荻野 アンナ / 背負い水 amazon
「状態・状況」カテゴリからランダム5
エレベーターなしの高層ビルで、引越し屋のバイトをやるくらいには大変なんだ
伊坂 幸太郎 / グラスホッパー 角川文庫 amazon
車のトランスミッションを考えればいい。それは現実の荒々しい世界とのあいだに置かれたトランスミッションのようなものなんだよ。外からやってくる力の作用を、歯車を使ってうまく調整し、受け入れやすく変換していく。そうすることによって傷つきやすい生身の身体をまもっている。
村上春樹「スプートニクの恋人 (講談社文庫)」に収録 amazon
池本夫人も苦しみを分かつように見守っている。
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
「難解とかいうレベルではないな、修行だ」
伊坂 幸太郎「陽気なギャングが地球を回す (祥伝社文庫)」に収録 amazon
手もとの燐寸(まっち)箱を卓のむこうへ片寄せるぐらいの労力しか要さないものかもしれなかった。
三島 由紀夫 / 美徳のよろめき amazon
同じカテゴリの表現一覧
風 の表現の一覧
状態・状況 の表現の一覧
風景表現 大カテゴリ