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宮沢賢治 / 銀河鉄道の夜 ページ位置:70% 作品を確認(青空文庫)
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音楽
音(声)を聞く、聞こえる
時計台
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前後の文章を含んだ引用
......見たまま、 「そうだろう」と答えました。 そのとき汽車はだんだんしずかになって、いくつかのシグナルとてんてつ器 の灯 を過ぎ、小さな停車場 にとまりました。 その正面 の青じろい時計 はかっきり第二時 を示 し、風もなくなり汽車もうごかず、しずかなしずかな野原のなかにその振 り子 はカチッカチッと正しく時を刻 んでいくのでした。 そしてまったくその振 り子 の音のたえまを遠くの遠くの野原のはてから、かすかなかすかな旋律 が糸のように流 れて来るのでした。 「新世界交響楽 だわ」向 こうの席 の姉 がひとりごとのようにこっちを見ながらそっと言 いました。 全 くもう車の中ではあの黒服 の丈高 い青年も誰 もみんなやさしい夢 を見......
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(ビートルズのミシェル)まるで広い草原に雨がやさしく降っているような曲
村上 春樹 / ノルウェイの森 上 amazon
(中学のころに聞いたビーチボーイズ)何というか、特別な音だった。親密でスイートな音だ。いつも太陽が輝いていて、海の香りがして、となりに綺麗な女の子が寝転んでいるような音だ。唄を聴いているとそういう世界が本当に存在しているような気持ちになった。いつまでもみんなが若く、いつまでも何もかもが輝いているようなそういう神話的世界だよ。
村上 春樹 / ダンス・ダンス・ダンス(下) amazon
(ギター演奏、音楽鑑賞)楽曲の全体が、星空のように広大に、遥かに見渡されて、しかも旋律は、星座のように整然と結び合い、決して見失われることがなかった。その多彩な一音一音に耳を澄ますことには、星の光の一つ一つに目を凝らすような楽しみがあり、興奮があった。
平野 啓一郎「マチネの終わりに (文春文庫)」に収録 amazon
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吉川英治 / 銀河まつり
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時計台は、僕の背よりも五十センチ程度、高いくらいの小振りなものだった。下地は真っ白だが、錆が見えて貫禄がある。
伊坂 幸太郎 / オーデュボンの祈り amazon
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蜂の巣でも突いたように、わっと、大勢の空気が動揺 めいた。
吉川英治 / 野槌の百
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牢から出てきたばかりの今日の高杉は、まるで鞘からぬけでた瞬間の名刀のようだ。
林 房雄 / 青年 (1964年) amazon
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