大きな歎息をした後のように静まり返っている室の中
夢野久作 / ドグラ・マグラ ページ位置:100% 作品を確認(青空文庫)
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室内(空間)が静か
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前後の文章を含んだ引用
......その声は自分の耳には這入らなかった。ただ嘲 けるような反響を室の隅々に聞いただけであった。 私はそのまま下顎を固張 らせつつ、森閑 とゆらめく電燈の光りを振り返った。大きな歎息をした後のように静まり返っている室の中を見まわした。 ……意識の力はどこまでもハッキリしたまま……うつつともなく、夢ともなく、私の眼の前の床が向うの方に傾くにつれて、半分 開いた入口の方向を眼指 しつ......
単語の意味
嘆息・歎息(たんそく)
嘆息・歎息・・・嘆・歎(なげ)いてため息をつくこと。悲しんだりガッカリして、ため息をつくこと。また、そのため息。甚だしくなげくこと。
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大部屋は老人病棟のように静まり返っていた。
横山 秀夫「クライマーズ・ハイ (文春文庫)」に収録 amazon
ガラスケースの中にいるような静けさ
吉本 ばなな / キッチン「キッチン (角川文庫)」に収録 amazon
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雨の傘に落ちる音が、遠くの海を渡っていく女たちの啜(すす)り泣きのように耳に届く
高橋 三千綱 / 涙 amazon
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