甥っ子は眠っていて、頬に人差し指で触れると水ぶくれを撫でたような奇妙な柔らかさを感じた。
村田 沙耶香「コンビニ人間」に収録 ページ位置:34% 作品を確認(amazon)
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軟らかい感触
頬の艶・滑らかさ
子供
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前後の文章を含んだ引用
......出かけられなくて、こういうもの全然食べてなかったから」「よかった」「お姉ちゃんから食べ物をもらうと、小さいころを思い出すなあ」 妹が少し照れくさそうに笑った。 甥っ子は眠っていて、頬に人差し指で触れると水ぶくれを撫でたような奇妙な柔らかさを感じた。「悠太郎見てるとね、やっぱり動物なんだなって感じがする」 妹が嬉しそうに言う。甥っ子は身体が弱くて、すぐに熱を出すので妹はいつもかかりきりだ。赤ん坊にはよくある......
単語の意味
頬(ほお・ほほ)
人差し指(ひとさしゆび)
頬・・・顔の一部。顔の両脇で、口の真横にあるやわらかい部分。ほっぺ。ほっぺた。
人差し指・・・親指のとなりの指。親指と中指の間の指。人を指差すときに使う指。人に指示するや、何かを指し示すときに使う指。英語で index finger。食指(しょくし)。塩舐め指・塩嘗め指(しおなめゆび)。第二指(だいにし、親指から二番目のため)。
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岡本かの子 / 巴里の秋
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だんだん水あめ状になってゆくピンクの物体《…略…》ピンクの粉は最後には粘土のようにまとまった。
小川 洋子「妊娠カレンダー (文春文庫)」に収録 amazon
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痩せた婆さんで、引込んだ眼や、こけた頬や、それが謙作に目刺(めざし)を想わせた。
志賀 直哉 / 暗夜行路 amazon
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カウンターからやっと顔がのぞくくらいの小さなわたし
小川洋子 / 冷めない紅茶「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
ふき子の内身からは一種無碍 な光輝が溢れ出て、何をしている瞬間でもその刹那刹那が若い生命の充実で無意識に過ぎて行く。丁度無心に咲いている花の、花自身は知らぬ深い美に似たものが、ふき子の身辺にあった。
宮本百合子 / 明るい海浜
疲労が一晩でなおるのも、やはり若さのせいだった。
松本 清張「点と線 (新潮文庫)」に収録 amazon
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